グリエーズマンの後釜は同じくフランス代表FWか?

2017年04月26日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

4シーズン連続で年間20ゴール超えを果たす。

アトレティコが注視するリヨンのラカゼット。グリエーズマンの後釜に収まるか? (C)Getty Images

 アトレティコ・マドリーは攻撃陣強化のファーストターゲットに、リヨンのアレクサンドル・ラカゼットをリストアップした。
 
 今シーズンはここまで公式戦通算40試合で31ゴール。年間20ゴール超えは4シーズン連続で、4大リーグ行きの機は熟したと見るべきだろう。アトレティコが興味を示すのも頷ける。
 
 しかし交渉の行方は、アトレティコに対するFIFAの移籍オペレーション禁止処分(未成年選手の国際移籍ルール違反で、2017年の冬と夏の補強が禁止されており、現在は処分軽減の審議中)が、いつ解かれるかにかかっている。最終的な裁定が下るのは5月半ばの見通しだ。
 
 もし今夏の補強が解禁となれば、アトレティコはラカゼット獲りに本気で動くだろう。理想はアントワーヌ・グリエーズマンとフランス代表2トップを組ませることだ。
 
 とはいえ周知の通り、グリエーズマンにはバイエルンやマンチェスター・Uが大金を用意している。アトレティコがかつてのフェルナンド・トーレス、セルヒオ・アグエロ、ジエゴ・コスタのようにメガオファーを受け入れて売却するとなれば、ラカゼットはその後釜に収まるはずだ。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
 
※当コラムではディ・マルツィオ氏のオフィシャルサイトにも掲載されていない『サッカーダイジェストWEB』だけの独占記事をお届けします。
 
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。
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