大型補強&ダービー効果!? J1序盤戦の観客動員が上昇! 大幅増は大物を獲得したあの2チーム

2017年04月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

静岡ダービー、大阪ダービーはいずれも4万人越えの大盛況に。

今季磐田に新天地を求めた中村俊輔。4万人以上を集めた5節の静岡ダービーでは、1アシストを含む全3得点に絡む活躍を見せた。写真:徳原隆元

 J1リーグは4月16日までに7節を終えているが、ピッチ外ではある変化が見られている。それがここまでの観客動員数だ。

 
 7節までのJ1のトータル観客数は123万2,288人で、1試合平均観客数は1万9,560人。2ステージ制だった前年の同時期は、7節終了時のトータルで108万263人、1試合平均では1万7,147人で、前年よりも1試合平均で約2400人増えているのだ。
 
 クラブ別にみると、最も大きな伸びを示しているのが横浜F・マリノスから中村俊輔を獲得したジュビロ磐田。1試合平均の観客数は2万2,318人で、前年より9,078人の増加となった。もちろん、これには"俊輔効果"もあったはずだが、5節に4年ぶりの開催となった清水エスパルスとの「静岡ダービー」も大きく影響している。エコパで行なわれた試合には4万491人を集めた。メインスタジアムであるヤマハスタジアムの収容力(1万5,165人)を考えれば、今後は1万後半台あたりに落ち着くと見られるが、昨季終了時の平均観客数がリーグ12位の1万4611人だったことを考えれば飛躍的な伸びだ。
 
 ダービーと言えば、7節に行なわれた「大阪ダービー」もヤンマースタジアム長居に4万2,438人を集める盛況ぶり。こちらもセレッソ大阪のJ1復帰によって3年ぶりの開催となっており、サッカー熱の高い地でのふたつのダービーの復活は、観客動員アップへ大きな後押しとなりそうだ。
 
 2番目に観客動員数が増加したのが大久保嘉人やピーター・ウタカら、積極的な補強に動いたFC東京。1試合平均観客数では浦和(3万636人)に続く全体2位の3万372人で、前年を8,692人上回っている。4節には川崎フロンターレとの「多摩川クラシコ」で、前年より約7000人多い3万6311人を味の素スタジアムに集めたが、これは川崎からFC東京に新天地を求めた大久保の移籍効果も大きかったはずだ。
 
 3位は意外にもアルビレックス新潟が1試合平均7,660人増でランクイン。7節終了時で、いまだホームゲーム2試合と他チームより1~2試合少ないが、開幕の清水戦では昨季到達できなかった3万人越えを早くも達成。3万1,014人がビッグスワンに集結する熱の高さを見せている。

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