“ミラニスタ”バロテッリ、ダービーの結果を喜びながらも、インテルを持ち上げる“大人の発言”も

2017年04月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

ユニホームを投げつけた件については「若気の至りだった」と。

今回はファンのひとりのミラニスタとしてダービーを楽しんだバロテッリだが、果たして今後、再び選手としてこの戦いに加わる可能性は? 写真は2013年2月に行なわれたダービー。 (C) Getty Images

 プロデビューを飾り、世界に名を知られるようになった時、マリオ・バロテッリはインテルに所属していた。だが、現在はニースでプレーするこのFWのお気に入りのクラブが、後に所属したミランであることは有名な話だ。
 
 だからこそ、4月15日(現地時間)に行なわれたミラノダービーでも、彼はミランを応援した。
 
 終了間際の同点弾でミランが2-2と引き分けたドラマチックな一戦の試合後、バロテッリはツイッターで「頑張れミラン」「嬉しい」というハッシュタグで喜びを表わしている。
 
 当然、もうひとつの古巣であるインテルのサポーターは快く思わないだろう。しかも、バロテッリはかつて、インテルのサポーターと対立した過去を持つ。2010年4月、チャンピオンズ・リーグのバルセロナ戦で、試合後にユニホームをピッチに投げつけて怒りを買ったのだ。
 
 だが、そこは「悪童」。ダービーでミランを応援することによるインテル・サポーターの反発は承知のうえだったようで、「罵ればいいさ。知ったことか」ともツイートしている。
 
 ただ、イタリア紙『コリエーレ・デッロ・スポルト』によれば、バロテッリはその後のインスタグラムのライブで、バルセロナ戦での件を若気の至りだったと認めている。同時に、ミラン同様に中国資本となったインテルの復活を信じているとも語った。
 
「僕はインテルが1、2年でイタリアのトップチームに戻ると思う。インテルに反してはいないんだ。バルセロナ戦のことがあったから、復帰はできないだろうけどね。当時の僕は18歳だった。今なら決してやらないことだ」
 
 そのうえで、バロテッリは「それぞれ好きなチームを応援するもので、僕はミランを応援している。ずっとミランが好きだったからだ。今日は(アレッシオ・)ロマニョーリのゴールも(クリスティアン・)サパタのゴールも喜んだ。素晴らしい試合を楽しんだからね」と、想いは変わらないとも強調した。
 
 それほど愛するミランだが、バロテッリは長く留まることがなかった。2013-14シーズン途中に初めて加入した時は、1年半後にリバプールへ移籍。1年後にレンタルでミランに復帰したが、この時もわずか1年で再び憧れのクラブを去っている。
 
 バロテッリはその理由について、「(アドリアーノ・)ガッリアーニ(前)副会長は僕を望んでくれたけど、オーナーが……」と、シルビオ・ベルルスコーニ前オーナーの意向が理由であるほのめかした。
 
 フランスで得点力を取り戻したバロテッリは、契約が今シーズン末までということで、去就が注目されている。以前からナポリの街が好きだと公言しているだけに、イタリア復帰の可能性を問われると、「ナポリ? 行きたいね」と前向きな姿勢を見せた。

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