「カンテラ危機論」払拭へ! バルサBが2部昇格に大きく前進

2017年04月15日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

2部昇格プレーオフへの出場権を確保。

クラブOBのジェラール・ロペスの指揮の下で実力を存分に発揮しているバルサBの選手たち。 (C) Rafa HUERTA

 4月8日のマラガ戦(リーガ・エスパニョーラ31節)に0-2の完封負けを喫し、その3日後に開催されたトリノでのユベントス戦(チャンピオンズ・リーグ準々決勝第1レグ)にも0-3で敗れたバルセロナ。このふたつの敗戦により、リーガ3連覇と2シーズンぶり6度目の欧州制覇は、非常に厳しい状況になった。

 そんな中、バルセロナのファンの心の傷をわずかに癒してくれたのが、弟分であるバルサBの活躍だ。

 トップチームがマラガの地で不甲斐ないプレーを見せた週末、スペイン2部B(実質3部)の33節でバダロナと対戦したバルサBは2-0で快勝。所属するグループ3の首位の座をキープするとともに、2位のアルコジャーノに勝点7差をつけることに成功し、5節を残して(4位までが参加できる)2部昇格プレーオフへの出場権を確保した。

 今シーズンからバルサBを率いるのは、かつてバレンシアやバルセロナなどでプレーした、元スペイン代表MFのジェラール・ロペス。3月に38歳になったばかりの青年監督は、昨夏の就任会見でこう語っていた。

「Bチームの監督として、大きな目標はふたつ。チームをセグンダA(2部)に戻すことと、選手たちがトップチームに昇格する手助けをすることだ。僕自身がバルサのカンテラやBチームで経験したことを役立てたい」

 指揮官の目標のひとつである2部昇格に向けて、大きく前進したバルサB。このままグループ3の首位でシーズンを終えれば、昇格プレーオフで得られるアドバンテージは非常に大きい。昇格を果たし、近年囁かれている「カンテラ危機論」を払拭したいものだ。

<2部昇格プレーオフ>
●2部に昇格できるのは4チーム。
●地域別に分けられた4つのグループの、上位4チームが2部昇格プレーオフに進出。
●各グループの首位(計4チーム)でホーム&アウェー方式のトーナメント戦を行ない、決勝に進出した2チームが2部に昇格する。
●各グループ2~4位(計12チーム)はホーム&アウェー方式で戦い、勝った6チームに首位チーム同士の対戦で敗れた2チームを加えた8チームで、ホーム&アウェーのトーナメント戦を行なう。勝ち上がった2チームが2部に昇格。

文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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