古巣を襲った爆発事件に心を痛めるクロップ、「誇りに思った」とドルトムントの戦いを称賛

2017年04月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

クロップが古巣を襲った悲劇について口を開く。

ドルトムントの爆発事件についてコメントしたクロップ監督。難しい状況ながら戦った選手たちを称賛した。(C)Getty Images

 現地時間4月11日にドルトムントを襲ったバス爆発事件。この悲劇には、2年前までチームを率いていたかつての指揮官も心を痛めている。
 
 リバプールのユルゲン・クロップ監督がこの事件についてもらしたコメントを英『スカイ・スポーツ』が報じている。
 
 WBA(プレミアリーグ32節)との一戦を控えているクロップ監督は記者会見で、古巣を襲った出来事について「すべての人が、私にとって難しい時期であることを想像できるだろう」とショックを受けていると述べた。
 
 さらに「本当に彼らのことが心配だった。連絡を取ったけれど、彼らに愚かな質問をしたくはなかった。私は早く事件が収まるのを待っていた」と爆発当時の心境を語っている。
 
 同事件によって、火曜日に予定されていたドルトムント対モナコのチャンピオンズ・リーグ準々決勝ファーストレグが翌日に延期になった。これについて、ドルトムントのトーマス・トゥヘル監督は試合後、日程面でUEFAに不満を表していた。
 
 クロップ監督は「私は100パーセント両者の言い分が理解できるけれど、別の日程を探すことは簡単ではなかった」とドルトムント側の主張に配慮しつつも、翌日への変更はやむを得ない判断だったと理解を示した。
 
 モナコとの一戦では2-3と敗れはしたものの、難しい状況ながら戦い切った選手に対してクロップ監督は、「私はドルトムントの選手たちを誇りに思った。彼らはベストを尽くそうとした。かつての教え子たちのショックを受けている目を見るのは辛かったけどね」と称賛した。
 
 2008年から7シーズンに渡り率いた古巣を襲った"惨劇"。多くの選手と同じ時間を共有してきたクロップ監督にとっても、この傷を癒やすことは簡単ではないのかもしれない。
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