【EL】拙攻の末に追い付かれたマンU…モウリーニョ監督は攻撃陣に「もっと真剣にプレーしろ!」

2017年04月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「攻撃陣のプレーはいい加減としか言いようのないものだった」

イブラヒモビッチ(写真)をはじめとする攻撃陣は、モウリーニョ監督から「プレーがいい加減」と酷評されてしまった。 (C) Getty Images

 4月13日(現地時間)、ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝・第1レグの4試合が、欧州各地で行なわれた。

 優勝候補筆頭に挙げられているマンチェスター・ユナイテッドは、敵地でベルギーのアンデルレヒトと対戦。前半に先制するも、後半に追い付かれて1-1の引き分けに終わった。

 前ラウンドのロストフ戦と同じく、ムヒタリアンのゴールでリードを奪ったアウェーチーム。そこから主導権を握り続けながら追加点を奪えず、ワンチャンスを活かされて同点を許すという展開も同じだった。

 モウリーニョ監督にとってはフラストレーションの溜まる90分間だった。チャンスを作り続けながら、37分にラッシュフォードのダイレクトシュートをGKが弾いたところを、ムヒタリアンが角度のないところから詰めた1点だけに終わったからである。

「我々は、この試合を終わらせなければならなかった。そのチャンスは何度もあったのに活かせなかった」

 86分、アンデルレヒトに左からクロスを上げられ、ダルミアンの対応が遅れたことでデンドンカーのヘディングシュートを許したマンチェスター・U。相手の唯一の枠内シュートが同点ゴールとなったことも、モウリーニョの攻撃陣への苛立ちを倍加させた。

「試合を支配していながら、いい加減なボールタッチや状況判断の拙さが目立ち、追加点を奪えなかった。その結果、DF陣は良いプレーをしていたにもかかわらず、ひとつのミスで勝利を逃す羽目となった」

 モウリーニョ監督の、攻撃陣に対する言葉はさらに厳しいものとなった。

「彼らのプレーは、いい加減としか言いようのないものだった。もっと真剣にプレーしなければならない。ラッシュフォード、リンガード、イブラヒモビッチ、マルシアル、みんながそうだった」

「私がDFの選手だったら、試合中に攻撃陣に対して怒りを爆発させていただろう。彼らは凡ミスでカウンターのチャンスを潰し、逆に守備では相手に簡単にカウンターを許していた。それを何とか凌いでいたのは、真剣にプレーし続けたDF陣だった」

 ひたすらネガティブな言葉ばかりが続いたモウリーニョ監督だが、第2レグについては「アウェーで引き分けたことで、アドバンテージを持ってホームゲームを迎えられるのは、ポジティブな材料だ」と語っている。

 MFのキャリックも攻撃面での不甲斐なさを反省しながらも、「試合を支配していた点は良かった。それは、欧州の舞台では決して簡単なことではない」と、前向きに捉えていた。

 その他の3試合の結果は以下の通り。ホームチームがいずれも先勝を飾っている。シャルケの内田は今回も、メンバーからは外れている。

 リヨンは前半15分でベジクタシュに先制を許し、長くゴールを奪えずにいたが、83分に追い付き、その2分後に逆転というスリリングな試合を展開した。

 なおこの一戦の前、スタンドで暴動が起きて観客がピッチに避難する事態となり、試合開始が約45分も遅れることとなった。

 決着の第2レグは、4月20日に行なわれる予定だ。

◎EL準々決勝・第1レグ結果
リヨン 2-1 ベジクタシュ

得点:リ=トリソ(83分)、モレル(85分) ベ=バベル(15分)

アヤックス 2-0 シャルケ
得点:クラーセン(23・52分)

セルタ 3-2 ヘンク
得点:セ=シスト(15分)、アスパス(17分)、グイデッティ(38分) ヘ=ボエティウス(10分)、ブッフェル(67分)

アンデルレヒト 1-1 マンチェスター・ユナイテッド
得点:ア=デンドンカー(86分) マ=ムヒタリアン(37分)
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