「遅かれ早かれ、彼と一緒に…」 去就が注目されるモラタ、“まだ見ぬ恩人”の元へ!?

2017年04月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「彼は僕に賭けてくれた。僕が思う以上に彼は僕を知っている」

ここまでリーガ・エスパニョーラ(31節終了)では20試合に出場し、うち先発出場は10試合のモラタ。限られた出番のなかで、得点ランキング7位の11ゴールを挙げているのはさすがである。引く手はあまたと思われるが、果たして彼の行き先は? (C) Getty Images

 ユベントスで指導を受けることはできなかったが、アルバロ・モラタは今でもアントニオ・コンテ監督(現チェルシー)に恩義を感じており、いつかはこの"恩人"の下でプレーすると述べている。
 
 現在、レアル・マドリーでプレーするスペイン代表FWのモラタは、2014年7月にマドリーから2000万ユーロ(約23億3000万円)でユーベに移籍した。
 
 彼の加入を強く望んでいたひとりが、当時、ユーベを3連覇に導いていたコンテ監督だ。だが、モラタの加入直後、補強方針をめぐってクラブ上層部に不満を抱いていたコンテは辞任してしまった。
 
 それから2年。ユーベでの活躍を受け、昨夏に古巣に買い戻されたモラタだが、他クラブへの"転売"の噂が絶えることはなかった。
 
 そのモラタの獲得を再び望んだのが、EURO2016でイタリア代表をベスト8に導き、大会後にロンドンで新たなスタートを切ったコンテだ。
 
 モラタは英紙『ガーディアン』で、当時、プレミアリーグの複数クラブから誘われていたことを認め、「移籍するならロンドンだと、ほぼ確信していた」と明かしている。
 
 コンテ監督と直接話したとも認めており、「(モラタの代理人である)父が『あの人はプレミアリーグで勝つぞ』と言っていたのを覚えている」と付け加えた。首位チェルシーは31節を終えた時点で2位トッテナムと勝点7差。コンテ監督は、戴冠に向かって突き進んでいる。
 
 結局、この時はマドリーが売却しなかったことで、モラタはスペインに留まり続けている。だが、今シーズンはリーガ・エスパニョーラで先発出場10試合と、チャンスに恵まれていない。
 
 24歳のモラタはコンスタントな出場機会を求めており、現在の居場所に満足していると言いつつも、移籍の可能性を否定していない。
 
「またオファーが届き、クラブが売却を望むなら、僕は扉を閉ざさない。イタリアは大好きだったけど、いつか移籍しなければいけないなら、次はプレミアリーグになると確信している」
 
 当然、有力候補となるのは、コンテ率いるチェルシーだ。
 
 モラタは「コンテ監督は、僕に賭けてくれた。僕が思う以上に、彼は僕を知っている。それは大事なことだ。ハードワークや良い練習をするモチベーションとなる」と、チェルシーのイタリア人指揮官が自分にとって、いかに適した監督であるかを強調している。
 
「コンテ監督は僕を最も信頼し、最も獲得を望んでくれた監督だ。だから恩義を感じている。実際に一緒に仕事をする幸運には恵まれていないけど、遅かれ早かれ、それは実現するだろう」
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