“お門違いの期待”に苛立つポグバ…「移籍金のことは忘れてほしい」と訴える

2017年04月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「我々はもっとタイトルを勝ち取りたいし、それができるはずだ」

プレミアリーグの順位を考えると、来シーズンのチャンピオンズ・リーグ出場権獲得を確実にするためにも、ELは獲っておきたいマンチェスター・U。重要な戦いでポグバは中盤で存在感を示し、輝きを放つことができるか。 (C) Getty Images

 4月13日(現地時間)、マンチェスター・ユナイテッドはヨーロッパリーグ(EL)準々決勝の第1レグを戦うため、アンデルレヒトのホームに乗り込む。
 
 優勝候補筆頭に挙げられて注目を集めているマンチェスター・Uのなかで、大きな期待をかけられている先週のひとりが、今シーズンにユベントスから史上最高額の移籍金額で加入したポグバである。
 
 ここまで公式戦42試合に出場して7得点の成績を残しているフランス人MFだが、英国メディアからは辛辣な評価が下ることも少なくない。彼らの常套句は「移籍金に見合う働きをしていない」というものだが、ポグバはこれに反論している。(『ESPN』より)
 
「みんなが僕のことを、点と取るかどうかでしか評価しない。僕がゴールを奪えば、批判は止まるんだ。僕のことをアタッキングプレーヤーだと思っている人が多いようだけど、僕はMFであり、ゲームを作るのが仕事。それについては、しっかり仕事を果たしているつもりだ」
 
「僕がアシストを決めても、人々はそのことについて触れようとしない。僕のアシストで勝った試合もあるというのにね。僕が求められているのはゴールなんだ。みんなが『ポグバはもっと点を取るべきだ』と言う。それは、巨額の移籍金のせいさ」
 
 史上最高額の移籍金という触れ込みで加入した彼に、メディアもファンも、ゴールを量産することを勝手に期待し、失望し、批判しているのだとポグバは主張する。
 
「移籍のことと、ピッチ上でのことは違う話。もう移籍金のことは忘れてほしい。あれは過去の話なんだから。僕は今、どうすれば良いプレーができるか、チームの勝利に貢献できるかを考えている」
 
「これまでクロスバーに当てた幾つかのシュートが決まっていれば、誰にも文句は言われなかっただろうね」とこぼしたポグバは、しかし気を取り直して、ELアンデルレヒト戦への意気込みを語るとともに、タイトル獲得への意欲を示している。
 
「我々はこれまで2つのタイトルを獲得したけど(コミュニティーシールドとリーグカップ)、もっと欲しいし、それができるはずだ。チーム全体で良いプレーをし、ELを勝ち取りたい。そのためにも、まずは準決勝へ進めるよう、アンデルレヒト戦では頑張るよ」
 
 ELではこれまで全10試合に出場して2ゴールを記録しているポグバ。得点は自分の仕事ではないと主張するなら、本職の中盤で流れを変え、勝利を決定付ける仕事を果たすことで、いまだ移籍金と彼を結び付ける人々を納得させたいところだ。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事