岡崎との定位置争いに敗れた「元レスターFW」がブンデスで再浮上!

2017年04月10日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「レスターのFWのなかで一番上手かった」

好調ホッフェンハイムを牽引するクラマリッチ。直近の6試合で6得点とハイペースでネットを揺らしている。(C)Getty Images

 28節を消化したブンデスリーガで3位につけるホッフェンハイム。そんな好調を維持するチームでひと際眩い輝きを放っているのが、クロアチア代表FWのアンドレイ・クラマリッチだ。
 
 1991年生まれの25歳で、クロアチアの名門ディナモ・ザグレブでプロデビュー。飛躍のきっかけを掴んだのは2013年8月に加入したリエカ時代で、2シーズンで公式戦通算55ゴールを奪い(65試合に出場)、14年には国内リーグの年間最優秀選手に選ばれた。
 
 そうした活躍が認められ、15年1月にはレスターに引き抜かれる。1年目はシーズン途中の加入ながら13試合・2得点とまずまずの成績を残すも、2年目の15-16シーズンは出番が激減。クラウディオ・ラニエリ監督はエースのジェイミー・ヴァーディーのパートナーにハードワークが売りの岡崎慎司を重宝したため、クラマリッチはベンチへと追いやられたのだ。
 
 そのため、16年1月に出場機会を求めてホッフェンハイムに移籍。真価を発揮し始めたのが2年目の今シーズンで、チームトップの12得点をマークするなど前線で異彩を放っている。
 
 ホッフェンハイムでは主に2トップの一角でプレー。CFのサンドロ・ヴァーグナーをサポートするセカンドトップの役割と、自らも積極的に得点を狙うフィニッシャーの役割を高次元にこなしている。
 
 岡崎が「レスターのFWのなかで一番上手かった」と評していたように足下の技術に優れ、中盤とのパスワークに有機的に絡めるのも強みだ。
 
 強烈なミドルシュートを叩き込んだ27節のバイエルン戦をはじめ、直近の6試合で6ゴールとここにきて調子をさらに上げている。このハイパフォーマンスを維持できれば、シーズン終了後にビッグクラブへ引き抜かれても不思議ではない。それだけのポテンシャルは秘めている。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部

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