【横浜×磐田|激闘の舞台裏】足が攣って倒れ込む喜田に、中村俊輔はどんな言葉をかけたのか?

2017年04月08日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「いけるか? 外に出るか?」と聞かれた後に…

倒れている喜田に歩み寄った中村。プレーを促す意図も当然あったとしても、かつての後輩を思いやる行動でもあった。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

[J1・7節]横浜F・マリノス 2-1 ジュビロ磐田
2017年4月7日/日産スタジアム
 
 2ボランチの一角として、横浜の喜田拓也は縦横無尽に走り回り、攻守両面で奮闘を続けた。疲労が溜まった終盤、足を攣ってしまい、ピッチに倒れ込む。
 
 そこに、昨季まではチームメイトだった中村俊輔が歩み寄り、喜田に言葉をかける。
 
「最初は、『いけるか? 外に出る?』って聞かれた後、『なに、攣ってんだよ』って、笑いながら言われました(笑)。なんか、こういうの懐かしいなと思いましたね」(喜田)
 
 スコアは2-1で横浜がリード。1点を追いかける磐田側からすれば、倒れている横浜の選手にはすぐに起き上がってほしいはず。それを促すために、中村は喜田に駆け寄ったのか。
 
「もちろん、早く試合を再開させたいという考えはあったと思います。だけど、そんな雰囲気でもなかったんですよね。冗談な感じで、ぺしってやられて、『すいません、ジャンプした時に(攣った)』と伝えて」
 
 今は別々のチームで対戦する間柄になったが、お互いの信頼関係が垣間見える何気ないやり取りだった。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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