久保建英が鮮烈FK弾など躍動! プレミアリーグEAST & WESTの開幕全5試合を詳報!

2017年04月08日 高校サッカーダイジェスト編集部

久保と平川がゴールも試合は劇的な幕切れに。

J3とU-20日本代表で掴んだ自信がそうさせたのか、久保(15番)は随所で違いを見せつけた。写真:松尾祐希

 4月8日、高円宮杯U-18サッカーリーグ/プレミアリーグが東西で開幕した。
 
 プレミアリーグEASTの第1試合は大宮アルディージャユースと横浜F・マリノスユースが激突。前者はFW奥抜侃志が、後者はMF椿直起やMF塚田祐介が攻撃の急先鋒となってチャンスを掴むが決め切れない。均衡が破れたのは66分。押されていた大宮はショートカウンターからMF植松亮が豪快に左足を振り抜き、先制点を挙げた。
【PHOTO】久保建英のJ3でのプレーをオリジナル写真で!
 
 ゴール前でのアイデア不足が顕著だった横浜は大宮の堅守に苦しみ続けたが、土壇場の89分、主将で10番のMF山田康太が執念の一撃。「いつもならキッカーとして並ぶけど、どうしても点が欲しいから前に行った」と、MF堀研太の左足FKを頭で合わせ、なんとか追いついた。
 
 J3で活躍するDF岡庭愁人、MF小林幹、MF平川怜、FW久保建英らがスタメンで揃い踏みしたFC東京U-18は清水エスパルスユースと対戦。
 
 まず度肝を抜いたのは、清水のFW平墳迅の鮮烈な一発だった。17分、ハーフウェーライン付近から思い切りよく左足で放ったロングショットがGKの頭上を抜いてゴールへ。エースの40メートル弾で清水が先制する。
 
 だが、それ以上のインパクトで観衆を沸かせたのがFC東京の久保だ。25分、みずから仕掛けた突破で直接FKのチャンスを得ると、左足で放ったショットは美しい放物線を描いてゴール右に突き刺さり、クリスチアーノ・ロナウドばりの仁王立ちパフォーマンスで喜びを表現した。
 
 清水は同点とされた2分後、お返しとばかりにMF滝裕太が直接FKをねじ込み、すぐさま突き放す。以降はFC東京の波状攻撃の前に防戦一方の展開を余儀なくされたが、U-17日本代表のCB堅物拓歩を軸に粘り強く跳ね返し、1点リードで前半を折り返した。
 
 後半もFC東京が攻勢を仕掛ける時間帯が続き、62分に身長187センチのFW原大智が決定的なヘッドを放つもわずかにゴール左へ。その長身FWと2トップを組んだ久保は巧みにポジションを替えてボールに絡み続けた。そして66分、FC東京が試合を振り出しに戻す。久保のパスを受けた平川がDF3人を引き連れて30メートルを単独ドリブルで持ち込み、そのまま右足で豪快に蹴り込んだのだ。
 
 両雄ともに最後まで果敢に仕掛けて好機を掴んだが勝ち越し点は奪えず、迎えたアディショナルタイム。決勝点を挙げたのは"アウェーチーム"だった。混戦から抜け出したFW鈴木魁人が千金弾を決め、清水がドラマティックに3ポイントを奪取した。
 
【プレミアリーグEAST/第1節】
4/8 10:30 大宮ユース 1-1 横浜ユース
4/8 13:00 FC東京U-18 2-3 清水ユース
4/9 10:30 浦和ユース vs 青森山田
4/9 13:00 柏U-18 vs 京都U-18
4/9 15:30 市立船橋 vs 鹿島ユース
※会場はすべて味の素スタジアム西競技場

次ページC大阪U-18と大津の一戦は8ゴールが乱れ飛び。

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