「お前のせいだ」“恩返し弾”のイグアインがナポリ会長を挑発!

2017年04月07日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

大ブーイングのなかで2ゴールを叩き出す。

先制点となるミドルを突き刺したイグアイン。指さした先にいたのは……。(C)Getty Images

 4月5日(現地時間)に行なわれたコッパ・イタリア準決勝セカンドレグで、昨シーズンまで所属した古巣ナポリと対戦したユベントスのFWゴンサロ・イグアイン。1-1のドローに終わった3日前のセリエA30節に続き、敵地サン・パオロのサポーターから「裏切り者」として大ブーイングで迎えられた。
 
 だが、怒号を浴びながらも結果を残すあたり、さすがは千両役者だ。強烈な"恩返し"となる2ゴールを叩き込み、2試合トータル6-5での決勝進出の原動力となった(この試合は2-3で敗北)。
 
 試合後の話題をさらったのが、イグアインがゴールを決めた後にとった行動だ。派手に喜びを表現するようなパフォーマンスこそしなかったものの、スタンドのある地点を指さし、「お前のせいだ」とつぶやいたのだ。
 
 その指の先に居たのは、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長だった。イグアインはナポリでプレーしていた昨シーズン、リーグ新記録(36得点)を打ち立てるほど好調だったにもかかわらず、このワンマン会長から「もっと痩せたほうがいい」と指弾されている。
 
 かなりプライドを傷つけられたに違いない。ユベントスの入団会見では、「デ・ラウレンティスに感謝を言うつもりはない。彼との関係は上手くいってなかったし、数分たりとも一緒に居たくなかった」と、ぶちまけている。
 
 そのため今回の行動はアルゼンチン代表FWとしては、「お金のために移籍したわけじゃない。会長のせいだったんだ」とナポリの人々にアピールする意味合いもあったのだろう。
 
 さらに、実兄で代理人を務めるニコラ・イグアインもデ・ラウレンティス会長を挑発する。ツイッターに「弟が点を決めるたびに、あなたの顔を見るのが楽しくて仕方なかった。会長、また会いましょう」と投稿したのだ。
 
 このイグアイン兄弟の行動が、ナポリのファンのさらなる怒りを買ったのは間違いない。今シーズンはもう対戦が残されていないが、来シーズンは今回以上の罵詈雑言を浴びせられることになるかもしれない。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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