一度フラれたバルサが再び獲得を画策!? 20歳の逸材CBがアヤックスで輝く

2017年04月06日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ここにきてバルサが再び獲得を画策。

今シーズンはここまで公式戦35試合に出場して4得点と大活躍。入団1年のアヤックスで台頭中の20歳のサンチェスが、一躍脚光を浴びている。(C)Getty Images

 エールディビジ28節にフェイエノールトを下し、6ポイントあったその首位チームとの勝点差を3まで縮めたアヤックス。今年に入って10勝2分けと快進撃を続け、逆転優勝の芽が出てきたチームの最終ラインを支える若手有望株が注目を浴びている。その逸材とは、ダビンソン・サンチェス。コロンビア出身の20歳のCBだ。

 18歳で出場した2015年U-20ワールドカップで脚光を浴びたサンチェスは、その後、ユース時代からプレーする母国の名門アトレティコ・ナシオナルで台頭。16年5月にバルセロナと350万ユーロ(約4億2000万円)で仮契約を交わしたものの、トップチームで出場機会を得られないなどの理由から翻意してチームに留まり、一躍注目を浴びた。

 そして昨夏、バルサより多くの出番を見込めるアヤックスとサイン。Bチームで調整した後にエールディビジ2節のローダJC戦でCBの一角として出場して実力を示すと、以後、国内リーグの全試合に先発出場している。

 昨年8月に初招集されたコロンビア代表では、11月16日のアルゼンチン戦(ロシア・ワールドカップ南米予選)デビュー。試合には0-3で敗れたものの、強国との重要な一戦で先発フル出場を果たした。ホセ・ペケルマン監督の評価は高く、出場機会こそなかったものの、3月の南米予選の2試合(ボリビア戦とエクアドル戦)でいずれもベンチ入りしている。

 187センチ・83キロの恵まれた体躯を誇るサンチェスは、抜群の身体能力を駆使して地上戦・空中戦ともに対人プレーで圧倒的な強さを発揮する。足技にも優れ、ビルドアップの起点として機能するほか、ボランチにも対応するなど非凡な戦術眼を備える。加入1年目のアヤックスでここまで5得点をマークするなど、セットプレー時に見せる高い得点能力も魅力だ。

 20歳にして名門アヤックスをリードするその俊英に注目するクラブは少なくないようで、『ムンド・デポルティボ』紙などによるとここにきてバルサも再び獲得を画策しているという。

 アヤックスは選手の売却に慎重なクラブで、本人もコンスタントな試合出場を望んでいる。それだけに今夏に移籍を決断する可能性はそう高くなさそうだが、サンチェスの去就には要注目だ。

文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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