早くも予選突破のブラジル! 喜びの選手たちが語った指揮官への信頼と感謝

2017年03月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「3年前はオウンゴールだったが、今回はゴール」(マルセロ)

スピーディーで正確、そしてトリッキーさも織り交ぜたパスワークによって生まれたマルセロの3点目。ブラジルの充実ぶりが感じられたダメ押し弾だった。 (C) Getty Images

 3月28日(現地時間)、ロシア・ワールドカップ予選が南米各国で行なわれ、ブラジルは3-0でパラグアイを下した。
 
7連勝を飾って首位を快走するブラジルが下位に沈んでいるパラグアイをサンパウロに迎えた一戦は、34分にコウチーニョが右サイドからカットインし、素早いパス交換から鋭いダイレクトシュートをゴール左隅に突き刺して、ホームチームが先制点を奪う。
 
 後半に入り、64分にネイマールが自陣で2選手をかわして左サイドをドリブルで突き進み、ペナルティーエリアに侵入してシュート。ボールはDFに当たって軌道が変わり、ゴールに吸い込まれた。
 
 高い個人技を活かして2点を奪ったブラジルだが、72分には鮮やかな連係からダメ押し点を奪う。ネイマール→マルセロ→ネイマール→コウチーニョ→パウリーニョとパスが繋がり、パウリーニョがダイレクトで前に流すと、走り込んだマルセロが抜け出してGKとの1対1を制したのだ。
 
 3点を奪うとともに、クリーンシートも達成したブラジルは勝点を33に伸ばし、4節を残して4位以内が確定。21大会連続の本大会出場を決めた。
 
 好調を維持し、母国のファンの前でロシア行きのチケットを手にしたブラジル。先制点のコウチーニョ、ダメ押し点のマルセロは、以下のように喜びを表わした。
 
◇フィリペ・コウチーニョ
 我々は良いプレーができたと思う。チッチ監督は常に、良いパフォーマンスの重要性を説いているが、それに従い、我々は勝利に値するだけのパフォーマンスを見せられた。とても嬉しいし、達成感を持って次の戦いに臨むことができる。
 
 前線の選手はスペースを作るために動き続けた。これは監督の指示でもあった。チームはコレクティブさを維持していた。最後の(マルセロの)ゴールは、多くの選手が絡んでのパスワークによるもので、全員で生み出したゴールだった。この良い状況を維持していきたい。
 
◇マルセロ
 前半はパラグアイのマークがとても厳しく、あまり良いプレーができなかったが、後半は監督のアドバイスもあって、マークをうまくかわせるようになり、最後にはゴールまで奪うことができた。
 
 3年前のワールドカップでは、このスタジアム(クロアチアとの開幕戦)でオウンゴールという失敗を犯したが、今回はゴールを決められた。しかし、重要なのはチームが勝てたこと、そして誰も怪我をすることなくクラブに戻れることだ。神様に感謝している。
 
 ネイマールに対する何重もの厳しいマークには閉口してしまったが、彼が相手をひきつけることでチームメイトがボールを持つことができ、徐々にパラグアイを疲れさせていった。それが結果的に、ネイマールの技巧的なプレーを引き出した。
 
 我々はこれまで、試合でも、練習でも常に人生をかけて、全力を尽くしてきた。そうして今、良い状況のなかにいる。チッチ監督やスタッフには本当に感謝している。彼らが、全てを変えてくれたんだ。
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