【日本代表】タイ戦で浮き彫りになった長谷部離脱の影響。今野以外に代役は見つかるか?

2017年03月30日 本田健介(サッカーダイジェスト)

山口、酒井高は長谷部の存在の大きさを語る。

右膝を手術した長谷部。タイ戦では彼の不在が大きく響いた。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

[W杯アジア最終予選] 日本 4-0 タイ/3月28日/埼玉
 
 長谷部誠が右膝の負傷で参加を見送り、3月23日のUAE戦後に今野泰幸(左足小指骨折)と髙萩洋次郎(右足親指骨折)が負傷離脱。タイ戦は、多くのボランチを欠く苦しいなかでの戦いとなった。
 
 その緊急事態にヴァイッド・ハリルホジッチ監督はSBの酒井高徳をボランチにコンバートし、山口との2ボランチを組ませた。
 
 スコアは4-0と、上々の結果は得られた。しかし、内容面では課題が残る。特に中盤でのパスミスが散見され、相手に付け入る隙を与えてしまった。
 
 山口も「(試合中に)後ろのミスはなくしていこうという話はしていました。結果は4-0でしたが、よく無失点で抑えられたなという感覚です。相手にチャンスを与えてしまいましたし、ミスが多かった。良い内容のゲームではなかったです。それでも決めるところで決めて、得失点差を付けられたのは大きかったと思います」と振り返る。

 タイ戦ではチームのコントロールが効かなくなる場面が目立ち、そこで感じられたのは「彼なしのチームは考えられない」と指揮官から信頼される長谷部の存在の大きさだった。

 山口と酒井高も、長谷部についてこう語る。
 
「まだまだハセさんの代わりになれていないと思うし、自分以外にもハセさんの代わりはなかなかいないと思う。ハセさんの存在は改めて大きいなと感じてプレーしていました。いないなかで結果を残せたのはプラスに捉えたいです。ただ、自分も含めてもっと強い気持ちを持った選手が出てこないといけないとも思いました」(山口)
 
「ああいうプレーをできるのはハセ(長谷部)さんしかいないと思う」(酒井高)

 ただ、長谷部はドイツに戻って右膝を手術し、次回のイラク戦(6月13日)に間に合うかは不透明だ。UAE戦で結果を残した今野であれば穴を埋めることは可能だろうが、先を見据えると現在34歳のベテランに頼ってばかりはいられない。
 
 イラク戦では、ハリルホジッチ監督のどのような選択をするかにも注目だ。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)


【日本代表PHOTO】タイ戦の美女サポーターたち

【日本代表PHOTO】タイ相手に4得点で快勝!
 

次ページ

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事