電撃加入した細貝萌の会見全文「卒業文集に『柏レイソルに入る』と書いた」

2017年03月24日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「僕が小さい頃から夢見ていたクラブ」。

レイソルイエローに身を包んだ細貝。三十路を迎えた名手の新たな挑戦が始まった。(C)SOCCER DIGEST

 ドイツのシュツットガルトから柏レイソルに移籍した細貝萌が3月24日、加入記者会見を行なった。
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 2005年に浦和レッズでプロキャリアをスタートさせた細貝は、2011年に活躍の場をヨーロッパに移した。アウグスブルク(ドイツ)、レバークーゼン(ドイツ)、ヘルタ・ベルリン(ドイツ)、ブルサスポル(トルコ)を経て、今季はシュツットガルト(ドイツ)に所属。しかし今季はここまで、わずか10試合の出場にとどまっていた。
 
 ヨーロッパの移籍市場が閉まり、Jリーグが開幕した後のこのタイミングで移籍を決断した理由、そして柏を選んだきっかけとは――。会見の全文を紹介する。
 
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「このたび、Vfbシュツットガルトから柏レイソルに移籍してきた細貝萌です。チームが少しでも良い順位にいけるように、チームの目標を設定できるように、ベストを尽くして頑張っていきますので、よろしくお願いいたします」
 
――柏レイソルに、ピッチ内外でどういったものをもたらしたい?
 
「浦和で6年間お世話になって、そこから海外にいたので7シーズンぶりに日本に戻ってくることになります。正直に言って、日本のサッカーはそんなにプレーしていないので、自分自身も分からないところもありますが、、それに関してはチームメイトからいろんなことを聞いて、話をしていきたい。あとは海外での経験のすべてを、若い選手たちに伝えていきたいです」
 
――海外でプレーしていて、一番身に染みて感じたものは?
 
「最初はプライベートの面で言葉が通じないですし、コミュニケーションに苦労したのが実際のところです。ただピッチに入れば、年上年下は関係なく戦っていく仲間です。ここも若い選手が多くいるクラブですから、遠慮せずにどんどん言ってもらえたら。チームの目標を達成できるように、自分自身が力になれたらと思っています」
 
――今季はシュツットガルトで10試合出場しましたが。
 
「トルコのブルサスポルからシュツットガルトに移籍しましたが、当時の(ヨス・ルフカイ)監督が辞任してしまったことと、そのタイミングで怪我をしてしまって、なかなか思うように試合に出場できなかった。そういう感じです」
 
――日本に戻ってくる決断をした理由は?
 
「どうしても海外にいたかったという気持ちはそんなになくて。もちろんどうしても行きたくて海外に行ったんですけど、自然と自分を一番求めてくれるところが海外だったから海外にいたわけです。その間にトルコにも行きました。タイミングを見て〝日本も″と視野に入れているなかで、柏レイソルさんから『どうしても来てほしい』という言葉をもらって、今回来ました」
 
――柏レイソルに抱いている印象は?
 
「若い選手がたくさんいて、〝これから″のチームだなと思います。ただ数年前にはタイトルも獲っていますし、僕が小さい頃から夢見ていたクラブでもあります。小学校の卒業文集にも『柏レイソルに入る』と書いたことがあるくらい昔から気にしているクラブではありました」
 
――Jリーグでは、浦和の赤のイメージが強いですが、黄色のユニホームを纏う感想は?
 
「この黄色いユニホームはずっと見てきましたし、このユニホームを纏えるのはすごく光栄に思っています」
 

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