【イタリア代表】セリエBの19歳GKを初招集し、独自のポジション区分も。指揮官の狙いとは?

2017年03月20日 片野道郎

最大のサプライズは若手を抜擢した第3GKの人選だ。

以前からU-21代表やA代表のトレーニングパートナーを務めるなど将来を嘱望されてきた19歳の逸材メレトを、ついにヴェントゥーラ監督は招集した。(C)Getty Images

 3月18日、イタリア代表のジャン・ピエロ・ヴェントゥーラ監督が、ロシア・ワールドカップ予選のアルバニア戦(24日/ホーム/パレルモ)と国際親善試合のオランダ戦(28日/アウェー/アムステルダム)に臨む27人の招集リストを発表した。
 
GK:ジャンルイジ・ブッフォン(ユベントス)、ジャンルイジ・ドンナルンマ(ミラン)、アレックス・メレト(スパル)
 
DF:ダビデ・アストーリ(フィオレンティーナ)、アンドレア・バルザーリ、レオナルド・ボヌッチ、ダニエレ・ルガーニ(ユベントス)、アレッシオ・ロマニョーリ、マッティ・デ・シリオ(ミラン)、マッテオ・ダルミアン(マンチェスター・U)、ダニーロ・ダンブロージオ(インテル)、レオナルド・スピナッツォーラ(アタランタ)、ダビデ・ザッパコスタ(トリノ)
 
MF:ダニエレ・デ・ロッシ(ローマ)、ロベルト・ガリアルディーニ(インテル)、マルコ・パローロ(ラツィオ)、マルコ・ヴェッラッティ(パリSG)
 
エステルノ(アウトサイド):フェデリコ・ベルナルデスキ(フィオレンティーナ)、アントニオ・カンドレーバ(インテル)、ロレンツォ・インシーニェ(ナポリ)、ニコラ・サンソーネ(ビジャレアル)、シモーネ・ヴェルディ(ボローニャ)、マッテオ・ポリターノ(サッスオーロ)        
 
FW:アンドレア・ベロッティ(トリノ)、エデル(インテル)、マノーロ・ガッビアディーニ(サウサンプトン)、チーロ・インモービレ(ラツィオ)
 
 注目すべきポイントはいくつかある。まずは初招集の顔触れ。最大のサプライズは、セリエBのスパルに所属する19歳のメレトをブッフォン、ドンナルンマに続く第3GKとして招集したことだろう。
 
 ヴェントゥーラは昨年8月の就任以来、正GKに39歳のブッフォン、2番手に18歳のドンナルンマ、3番手に24歳のマッティア・ペリン(ジェノア)という顔ぶれを基本としてきた。しかし、今回はそのペリンが故障で招集不可能。前回同じ状況だった昨年9月には、ベテランのフェデリコ・マルケッティ(ラツィオ)を呼んだが、今回は思い切って若手の抜擢に踏み切った。

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