【J1採点&寸評】鳥栖×広島|MOMは鮮烈FKで決勝点を奪った俊英MF。ビッグセーブ連発のGK権田も高評価

2017年03月11日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

鳥栖――全員でウノゼロを達成した鳥栖の守備陣は高く評価。

【警告】鳥栖=鎌田(37分) 広島=丸谷(27分)、フェリペ・シウバ(43分)、清水(61分)、千葉(76分)、ミキッチ(83分)
【退場】丸谷(65分)
【MAN OF THE MATCH】原川 力(鳥栖)

[J1・3節]鳥栖1-0広島/3月11日(土)/ベアスタ
 
【チーム採点・寸評】
鳥栖 6.5
前半は自陣ゴール前に防波堤を築き、決定機をほとんど作らせず、攻撃でも鎌田を中心に分厚いアタックを仕掛けた。後半終盤は守勢に回るも、集中を切らすことなく完封し今季初勝利を挙げた。
 
【鳥栖1-0広島 PHOTO】原川の今季2点目のFK弾が炸裂! 

【鳥栖|採点・寸評】
GK
33 権田修一 7
見せ場は終盤。何度も際どいシュートを浴びせられるなか、78分に塩谷のミドルシュートを弾くと、81分にはA・ロペスのシュートをストップ。安定感あるセービングで完封した。
 
DF
5 キム・ミンヒョク 6.5
ファウルギリギリの寄せで工藤を封じた。空中戦での強さも実に頼もしく、クロスボールを力強く撥ね返し続けた。
 
8 藤田優人 6
対面する清水のスピードに苦戦し、後手に回った印象。出しどころに迷うシーンも見られた。それでも90分を通して走り続ける無尽蔵のスタミナで無失点に貢献した。
 
23 吉田 豊 6.5
ミキッチとの1対1は実に見応えがあった。終盤にはA・ロペスへの対応も迫られたが、脅威の反応で相手の進路を塞ぎ、封じてみせた。
 
29 谷口博之 6.5
キム・ミンヒョクとともに身体を張ったディフェンスでゴール前に立ちはだかり、相手の自由を奪った。24分にはCKを頭で合わせてゴールも狙った。
 
MF
4 原川 力 7 MAN OF THE MATCH
前半終了間際に鮮やかなFKで先制点をゲット。セットプレーだけでなく機を見た攻め上がりでも攻撃に厚みをもたらしており、相手の脅威となっていた。求められた仕事を完遂して勝利の立役者となった。
 
6 福田晃斗 6
左インサイドハーフスタートからすぐに右サイドに移る。前半はあまりボールに絡めなかったが、後半は持ち味を発揮。豊富な運動量で攻守に渡り走り続けた。
 
7 鎌田大地 6.5
懐の深いボールキープを生かして攻撃で上質のアクセントになった。前半終了間際にはテクニカルなドリブルで、先制点につながるFKも獲得。その働きは小さくなかった。
 
14 高橋義希 6.5
いつもどおり広範囲に渡るカバーリングで大きな存在感を発揮。時にドリブルで持ち上がるシーンも見られ、攻撃にも尽力した。

次ページ鳥栖――豊田は無得点もゴール前で存在感を発揮。

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