「ネクスト・カンテ」はこの男! 元レスターの敏腕スカウトが明かす

2017年03月07日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

タックル成功とインターセプトのスタッツはカンテ超え!

名スカウトのウォルシュ(左)が「ネクスト・カンテ」に挙げたのがゲイエ(右)。クーマン率いるエバートンの中盤で重要な役目を担っている。 (C)Getty Images

 2015-16シーズンのレスターのプレミアリーグ優勝に大きく貢献し、昨夏、3580万ユーロ(約42億9600万円)の移籍金でチェルシーに渡ったエヌゴロ・カンテ。このフランス代表MFを失った今シーズンのレスターが残留争いに巻き込まれ、獲得したチェルシーが首位を快走しているのは決して偶然ではないだろう。いまやカンテは、世界屈指のセントラルMFの一人だ。
 
 そのカンテを無名だったカーン時代に発掘し、15年の夏に900万ユーロ(約10億8000万円)でレスターに引っ張ってきた敏腕スカウトが、スティーブ・ウォルシュだ。現在はエバートンでフットボールディレクターを務めるその目利きが、"ネクスト・カンテ"と認める逸材は――。
 
 英紙『タイムズ』のインタビューで彼が挙げたのは、イドリッサ・ゲイエ。そう、昨夏にウォルシュ自身がアストン・ビラからエバートンに引き抜いたセントラルMFだ。カンテを失った場合の代役候補としてレスター時代から注視していたという。
 
 89年9月26日生まれの27歳。セネガル代表のゲイエは、ロナルド・クーマン監督率いる入団1年目のエバートンで瞬く間にレギュラーに定着した新戦力だ。ボール奪取力に長けたハードワーカーで、カウンターの起点としてもいまや不可欠の存在になっている。
 
 その凄さは、スタッツを見ても明らか。1試合平均のタックル成功数はリーグトップの4.6回で、インターセプト数は11位の2.5回。いずれも名手カンテを上回っているのだ。
 
 クーマンが使い分ける複数のシステムにすんなり対応できる戦術的柔軟性も魅力の一つで、この夏、メガクラブが争奪戦を繰り広げる市場の人気銘柄になったとしても、不思議はない。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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