【柏】中谷、中山に続け。Jデビューを果たした古賀太陽に期待したいワケ

2017年03月07日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

最終ラインならどこでもこなす万能DFは、ビルドアップや両足のフィードにも定評がある。

柏U-18ではキャプテンを務め、昨季は2種登録。東京五輪出場も期待される逸材が大きな一歩を踏み出した。写真:田中研治

[J1リーグ2節]柏1-3G大阪/3月5日(日)/柏
 
 今季、柏アカデミーから昇格した古賀太陽がJ1・2節のG大阪戦で公式戦初出場を果たした。
 
 古賀は、最終ラインならどこでもこなせる万能性が魅力で、柏アカデミー出身者らしくビルドアップや両足のフィードにも定評がある。アカデミーの先輩であり、いまやチームの主力に成長を遂げた中谷や中山に続く期待の新星だ。
 
 クラブ期待のルーキーは、G大阪戦で75分に鎌田次郎に代わって出場。しかし――。チームは惜しくも敗戦を喫し、古賀にとってはほろ苦いデビュー戦となってしまった。
 
「最終ラインをできる選手が自分ひとりだったので、心の準備もしながら良いイメージを持っていた」
 
 SBにはユン・ソギョン(左大腿二頭筋肉離れ)や今井智基(右ハムストリング肉離れ)と負傷者が続出しており、この日の控えDFは古賀ひとりだった。試合でのイメージを膨らませながら出場機会を待っていた古賀だが、いざピッチに立つと思うような活躍はできず、試合後は反省を口にする。
 
「自分たちが工夫して相手のプレッシャーを回避しなきゃいけなかったと思いますし、そもそも相手の流れにしないように守備のところからしっかりやっていく必要があった。
 
 簡単にクロスあげさせてしまって、1対1の部分は足りないと痛感した。日頃の練習からピッチに立ってやってるというイメージを持ちながらしっかりやっていきたい」
 
 攻撃面に関しても「高い位置をとっていいと言われていたので、もっと攻撃に絡みたかった」と口惜しい様子で語った。
 
 それでもこのルーキーに期待が持てるのは、すぐに気持ちを切り替え次の出番を見据える、〝次こそは″という強い意気込みが見られたからだ。
 
「攻撃のイメージは持っていたので、それを次の機会にプレーで発揮したい」

 大きな一歩を踏み出したルーキーが、この悔しさを糧に飛躍を遂げるか。柏の〝太陽″に注目したい。
 
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)
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