【G大阪】柏戦でキレキレだったアデミウソンが遠藤からもらったプレゼント

2017年03月07日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

70分にPKを獲得すると…。

柏戦でハイパフォーマンスを披露。キレのあるドリブルで脅威となった。写真:田中研治

[J1リーグ2節]柏1-3G大阪/3月5日(日)/柏

 J1・2節、G大阪が2011年から勝利のない日立柏サッカー場で柏を3-1で下した。
 
 約6年ぶりに〝鬼門″をこじ開けたチームにおいて、2得点を決めた長沢とともにハイパフォーマンスを見せたのがアデミウソンだ。
 
 この日のアデミウソンは実に好調だった。パスが入れば柔軟なキープでボールを収めて攻撃の基準点となり、カウンター時には、ハーフコートを独走してシュートまで運び、ひとりで攻撃を完結させてしまう。まさに手の付けられない状態だった。
 
「前線で監督から要求されることをグラウンドのなかでできた。特に動きのところや前線でボールをキープするところ、アグレッシブに前にボールを運ぶところはできた」
 
 こう語るように自身も納得の出来だった。
 
 チームメイトの今野泰幸も「攻撃では、アデミウソンが今日はキレキレだった。(ボールを)収めてくれたので、後ろからどんどん上がれた。今日はそこはひとつポイントだったと思いますね」と称賛を惜しまない。
 
 印象的だったのが70分のPK獲得のシーンだ。相手陣内でスローインを受けたこのブラジル人アタッカーは、ワンタッチで前を向くとすぐさまギアチェンジし、ドリブルを開始。速度を増しつつ冷静に対面する中谷進之介の股を抜きかわすと、今度はワンフェイントで中山雄太の逆を突きファウルを誘った。優れたテクニックと並外れたスピードで柏の若きCBコンビを手玉に取る姿は圧巻だった。
 
 これで得たPKの場面で、自らキッカーを志願したという。
 
「チームとしてヤット(遠藤保仁)がキッカーというのは決まっています。僕自身がヤットに蹴らせてほしいと言ったら、了承をしてくれた。ヤットからプレゼントをもらった形です」
 
 遠藤からもらったプレゼントPKをきっちりモノにして、今季リーグ戦初ゴールをゲット。2月22日のACLグループステージ・1節のアデレード戦から続く4連戦を良い形で締め括った。
 
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)
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