意識不明に陥ったF・トーレスが退院「ちょっと怖かったけど、もう問題ない」

2017年03月05日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

救急車の中で意識を取り戻す。

一晩で無事に退院したF・トーレス。古巣のリバプール、チェルシー、ミランなどからツイッターで励ましのメッセージも送られた。(C)Getty Images

 3月2日のデポルティボ戦(リーガ・エスパニョーラ25節)で地面に頭を強打し、一時は意識不明となっていたアトレティコ・マドリーのFWファルナンド・トレースが現地時間3月3日、入院先から無事に退院した。

 
 救急車の中で意識を取り戻し、2日の夜にはツイッターに「心配してメッセージを送ってくれたみんな、ありがとう。ちょっと怖かったけど、すぐ元気になったよ」と、回復した旨を投稿していた。
 
 翌日、元気な姿で報道陣の前に現われたスペイン人ストライカーは、改めて感謝の言葉を口にしている。
 
「もう問題ないよ。チームメイト、デポルティボの関係者、そしてSNSを通じて励ましてくれたファンに感謝したい」
 
 デポルティボ戦で65分からピッチに入ったF・トーレスは、85分に敵のDFアレックス・ベルガンティニョスと空中で競り合った際に頭部をぶつけ、そのまま地面に強く頭を打ち付けて意識を失った。
 
 早期回復の一助となったのが、チームメイトのMFガビとDFシメ・ヴルサリコが取った行動だ。気絶したF・トーレスの口に手を突っ込み、舌を引っ張り出して気道を確保。この応急処置は、治療に当たった医師から「完璧だった」と称賛されている。
 
 デポルティボのペペ・メル監督とともにお見舞いに訪れたベルガンティニョスに対しては、「昨日、アレックスと話をしたよ。以前にもこういうことがあったし、よく起こり得るアクシデントだ。たまたまだったんだ」と気遣いを見せたF・トーレス。2、3日安静にした後、トレーニングに復帰する予定となっている。
 
 アトレティコはリーガで熾烈なチャンピオンズ・リーグ(CL)出場権争いの最中で、3月15日にはCLのレバークーゼン戦(ラウンド・オブ16・第2レグ)が控えている。
 
 ピッチ復帰の見通しはまだ立っていないが、大舞台に強いストライカーの退院はチームにとって大きな朗報だ。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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