コンフェデ杯に「肥満者用シート」が登場!

2017年03月04日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

果たして2018年ワールドカップでも採用されるか。

6月に開催されるコンフェデレーションズ・カップ。このような体型の人もゆったり観戦できそうだ。 (C) Getty Images

 国際サッカー連盟(FIFA)が3月1日、今年6月にロシアで開催されるコンフェデレーションズ・カップのチケット価格を発表した。

 
 その中で一際目を引くのが、「肥満者専用シート」のチケットだ。過去の大会でも販売されてきた車椅子シートや盲導犬など補助犬同伴のシートはすでに一般的になってきているが、今回は新たな特別シートが設けられた。
 
 一般席と同価格であるこのチケットを購入するには、医師の診断書を提出して肥満であることを証明する必要がある。FIFAはその基準を、「BMIの数値が35以上の人」と定義している。(BMI=身長の二乗に対する体重の比で体格を表す指数)。仮に170センチの場合は101キロ以上の体重が条件になる。
 
 肥満者用シートは当然ながら通常より幅が広めに作られている。そのうえ、入り口に近いエリアに設けられ出入りがしやすいのが特長だ。他の座席とのスペースの兼ね合いもあるので、配布上限は決まっている。
 
 FIFAが肥満者用シートを販売したのは実は初めてではない。2014年のブラジル・ワールドカップでは、2席分のスペースがある肥満者用シートを販売していた。ただ、実際はかなりの売れ残りがあったという。

 2015年の調査では、肥満率はブラジルの19.5パーセントに対してロシアは24.9パーセント。ロシアのほうが需要は高そうだが、はたして完売するのだろうか? 売れ行きが注目される。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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