今冬にセリエAを離れて「大正解」だった3人

2017年03月03日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

吉田の同僚は3戦5発の大爆発。

リーグカップ決勝で2ゴールを決めたガッビアディーニ(左)。83分にベンチに下がる際には敵将モウリーニョから握手を求められた。(C)Getty Images

 今冬の移籍市場でセリエAから他リーグへ移籍し、早くも新天地で不可欠な存在となっている選手たちが少なくない。
 
 とりわけ眩い輝きを放っているのが、移籍期限最終日にナポリからサウサンプトンへ移籍したイタリア代表FWのマノーロ・ガッビアディーニだ。
 
 プレミアリーグ・デビューから2試合で3ゴールを叩き出すと、2月26日に開催されたリーグカップ決勝では、マンチェスター・ユナイテッドを相手に2得点。試合は2-3で敗れたとはいえ、強烈なインパクトを残した。
 
 ナポリでは主砲アルカディウシュ・ミリクが故障で長期離脱し、チャンスが巡ってきたのにもかかわらず、決定機をことごとく外して13試合で3得点(うち1点はPK)。ウイングが本職のドリース・メルテンスにCFの定位置を奪われるという屈辱を味わった。
 
 ところが新天地では、鋭い動き出しと左足の正確なフィニッシュを武器に3試合で5ゴール。1700万ユーロ(約20億円)の移籍金が決して高くなかったことを証明している。
 
 同じくプレミアリーグの水にすぐ馴染んだのが、インテルからハルへレンタルされたアンドレア・ラノッキアだ。
 
 インテルではCBの4番手でほぼ戦力外の状態だったが、ハルに入団後はマンチェスター・U戦(0-0)とリバプール戦(2-0)の連続完封に貢献するなど、DFラインの中心として活躍。リバプール戦では、見事なタッチダウンパスで2点目を演出するおまけ付きだった。
 
 ラノッキア加入後、ハルは1勝2分け1敗と健闘。19位ながら調子は上向きで、残留ラインの17位との勝点差はわずか1に迫っている。
 
 29歳のイタリア代表DFは、「驚くほどすぐにフィットできた。こうなることがわかっていたら、もっと若いうちに来ていたのに(笑)。プレミアはとても大きなリーグで、ファンもスタジアムもピッチも素晴らしい。リバプールのような偉大なチームを相手に先発デビューを飾れるなんて感慨深いよ」と、充実ぶりを語っている。

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