【鹿島×FC東京|この1枚】理想のフォーム!? 中島翔哉の芸術的なドリブル

2017年02月26日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

まず注目すべきは、ボールの置きどころ。

鹿島戦で勝利に貢献した中島(右)。写真:田中研治

[J1第1節]鹿島0-1FC東京/2月25日/カシマ

 均衡を破るきっかけとなったのが、中島翔哉の思い切りの良さだった。63分に投入されて以降、このテクニシャンは何度か強引に仕掛け、鹿島の守備ブロックにヒビを入れると、82分に渾身のミドルでオウンゴールを誘発をしたのだ。

 そのミドルはもちろん、切れ味抜群のドリブルが印象深かった。鹿島の土居と競り合っている写真でまず注目すべきは、ボールの置きどころ。左足のアウトサイドで、相手が届かない絶妙な位置にキープしている。

 右手の使い方も秀逸だ。土居に詰められないようにしっかりとブロック。ボールの置きどころと手の使い方のバランスはまさに絶妙と言えるだろう。

 さらに見逃せないのが、頭を下げ過ぎていない点だ。ボールを見すぎず、それなりに視野を確保しているのが写真からも分かるだろう。

 これらをトップスピードで実践しているのだから、ブラボーのひと言である。この美しいフォームを手に入れるまで、努力に努力を重ねたことは言わずもがなだろう。
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