17歳の「エジル二世」がレバークーゼンで躍動! キッカー誌も最高評価を付ける!

2017年02月21日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

サッカーと学業の“二足の草鞋”を履く。

ドイツU-17の代表歴もあるハフェルツ。類稀なパスセンスと柔軟なボールタッチが魅力のレフティーだ。(C)Getty Images

 一時は12位まで順位を下げたレバークーゼンに、ようやく復調の兆しが見えてきた。好調フランクフルトを3-0で下した20節に続き、アウクスブルクの敵地に乗り込んだ21節でも3-1と快勝。出色の出来だったのがFWハビエル・エルナンデスで、2試合連続の"ドッペルパック(1試合2得点)"でチームを連勝に導いた。
 
 その主砲の覚醒を促したのが、フランクフルト戦とアウクスブルク戦で4-2-3-1のトップ下に入ったMFカイ・ハフェルツだ。昨年10月のブレーメン戦でクラブ史上最年少デビュー(17歳126日)を飾った逸材はこの2試合、持ち味である多彩な左足のパスと密集をすり抜けるドリブルでチャンスを何度も作り出した。
 
 中央突破から先制点を演出したフランクフルト戦以上に圧巻だったのが、アウクスブルク戦のパフォーマンス。23分に右サイドからのクロスでカリム・ベララビ、65分には敵の意表を突くスルーパスでエルナンデスのゴールをアシストした。専門誌『キッカー』が最高点の「1」(最低は「6」)をつけた事実が、その秀逸さを物語っているだろう。試合後、レバークーゼンのルディ・フェラーSDはハフェルツをこう称えている。
 
「まさにセンセーショナルだよ。ボールの扱い方はまるでメスト・エジルのようだ」
 
 ドイツ西部のアーヘン出身で、11歳でレバークーゼンの下部組織に入団。トップ昇格を果たした今シーズンはすでに13試合に出場し、チャンピオンズ・リーグのデビューも果たした。その一方でギナジウム(ドイツの中等教育機関)に通う学生でもあり、現在は"二足の草鞋"を履く多忙な毎日を送っている。
 
「僕は勉強も大切にしたい。正直言って、サッカーと両立するのは難しいよ。でもクラブが僕の助けになってくれるから、何とかやり遂げられると思う」
 
 そう語るハフェルツにとって、2月21日のアトレティコ・マドリー戦(CL決勝トーナメント1回戦)は欧州中にその名を轟かす絶好の機会となるだろう。17歳の「エジル二世」から目が離せない。
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