「ウチの選手にも観てもらいたい」ハリルホジッチがバルサを圧倒したパリSGの“デュエル”を激賞

2017年02月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「デュエル」が試合の成否を分けたと強調する。

パリSG対バルセロナ戦を現地観戦したハリルホジッチ監督。試合の印象とは? 写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

 日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は現地時間2月14日、パリSG対バルセロナ戦(チャンピオンズ・リーグの決勝トーナメント1回戦ファーストレグ)をパルク・デ・プランスで観戦。「スカパー!」のゲスト解説を務めた。
 
 ハリルホジッチ監督にとってパリSGは現役最後のクラブであり(1986~87年)、2003~2005年には指揮官も務めた思い出深いクラブだ。
 
 試合は序盤からパリSGが主導権を握り、18分にディ・マリアの直接FKで先制する。その後も攻守でハイインテンシティーを保ったホームチームは、40分にユリアン・ドラクスラー、55分に再びディ・マリア、72分にエディンソン・カバーニが加点。リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールのMSNも激しい"デュエル"で完璧に封じ込み、4-0でバルサを完膚なきまでに叩き潰した。
 
 スカパー!で現地解説を務めた元日本代表MFの戸田和幸氏は「今日のパリSGはいまの日本代表の目指す方向性に近い」とコメントしていたが、試合後にその話を振られたハリルホジッチ監督はニヤリと笑ってこう答えた。
 
「ウチの選手がみんなこの試合を観ていることを願うよ。現代フットボールの見本のような試合だった。デュエルに勝てなければ、試合には勝てない。パリ・サンジェルマンはバルセロナにデュエルのレッスンをした。守備はもちろんだし、攻撃のデュエルでも圧倒したんだ。近年のバルサはフットボールの歴史に名を刻んだ偉大なチームだが、今日のパリ・サンジェルマンはすべてを抑えた。日本のみなさんには本当にこの試合を観ていただきたい」
 
 就任当時から幾度となく強調してきた"デュエル"が、この試合の成否を分けたと強調したハリルホジッチ監督。さらに、マルキーニョス(22歳)、プレスネル・キンペンベ(21歳)、アドリアン・ラビオ(21歳)、ドラクスラー(23歳)などパリSGの若手にも言及した。
 
「忘れてはいけないのは、今日のパリ・サンジェルマンの先発のうち半数近くが21、22、23歳という若手だったことだ。若い世代に懸けたエメリ監督の大きな勝利だし、我々日本の監督も学ばなければいけない。パフォーマンスさえ素晴らしければ、年齢は関係ないということだ」
 
 3月にはワールドカップ最終予選(23日のUAE戦、28日のタイ戦)を控える日本代表。ハリルホジッチ監督は"デュエル"のさらなるクオリティーアップはもちろん、若手の台頭に期待を寄せる。
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