トッテナムの得点源ケインの「ストライカー論」とは?

2017年02月07日 白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

「娘誕生とハットトリックで人生最高の1週間になった」

日本メディアのインタビューに応じてくれたケイン。柔らかい表情が印象的なナイスガイだった。写真:ナイキ

 文字通りのナイスガイだった。インタビュールームに入ると、すぐさま手を差し出し、笑顔で関係者全員と握手。柔らかい表情が何よりも印象に残っている。
 
 1月16日にミュンヘンで開催されたナイキの新スパイク『ハイパーヴェノム3』の発表会。トッテナムのハリー・ケインが日本メディアの取材に応じ、今シーズンのパフォーマンス、ストライカー論などを語ってくれた。
 
――娘さんの誕生(1月8日)、おめでとうございます。お父さんになって生活は変わりましたか?
 
ハリー・ケイン:素晴らしいよ。まだ父親になったという実感はあまりないけど、家族が増えるというのはとても嬉しいね。娘とのこれからの生活がすごく楽しみだよ。
 
――娘さんが生まれた6日後のWBA戦でハットトリックを決めました。
 
ケイン:そうなんだ! 父親になるという素晴らしい経験をして、直後の試合でハットトリックを達成することができた。人生で最高の1週間だったね。
 
――群雄割拠のプレミアリーグでここまで2位(イベント時。24節終了時点も2位)、トッテナムは優勝できますか?
 
ケイン:もちろんチャンスはある。昨シーズンよりも今シーズンはさらに成長して、良いチームになっている。調子はいいし、自信もある。このままいけば、タイトルだって夢じゃないよ。
 
――チームの好調の要因は?
 
ケイン:ウチには素晴らしい選手が揃っているし、監督もみんなに信頼を寄せてくれている。昨シーズンはタイトル争いという素晴らしい経験ができたし、今シーズンはそれが生きているんだ。このままパフォーマンスを維持していきたいね。
 
――首位のチェルシーは、1月4日にあなたたちトッテナムに敗れるまで、13連勝と破竹の勢いでした。その間は焦りもありましたか?
 
ケイン:ああ。彼らはすごく好調だったからね。僕らは追いつこうと頑張っていた。だから、直接対決で勝利できたのはとても大きな意味がある。3ポイントを一気に縮められたからね。自信も深まったよ。
 
――ここまでプレミアで13ゴールを挙げています(イベント時。24節終了時点で14ゴール)。3年連続の20ゴール超えを狙っていますか?
 
ケイン:もちろん。20ゴールというのはストライカーにとって素晴らしい成績だし、昨シーズン(25得点)以上のスコアを今シーズンは狙いたいね。ただ、それ以上に大事なのはチームの勝利だ。僕はゴールでそれに貢献したいと思っているよ。

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