いま最も旬な前線はマンCの「SGSトリオ」だ!

2017年02月06日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

新時代の到来を予感させたウェストハム戦の3点目。

21歳のザネ(左)、19歳のG・ジェズス(中央)、23歳のスターリング(右)で構成するマンCの新生「SGSトリオ」。 (C)Getty Images

 プレミアリーグ24節のスウォンジー戦で、マンチェスター・シティの神童ガブリエウ・ジェズスがまたしても爆発した。
 
 11分にゴール前のこぼれ球に素早く反応し、ダイナミックな右足のボレーで先制点を突き刺すと、1-1で迎えたアディショナルタイムにはさらに大仕事をやってのける。ペナルティーエリア内で相手のマークを巧みに外し、ダビド・シルバのクロスを頭で捉えたシュートはGKウカシュ・ファビアンスキに一度は阻まれるも、そのボールを押し込み千金に値する決勝ゴールを決めたのだ。
 
 プレミア初先発とは思えない活躍を果たした前節のウェストハム戦を含めれば、2試合で3ゴール・1アシスト。冬に加入した19歳のストライカーが、いきなり眩い輝きを放っている。
 
 ただ、シティの前線で際立っているのは、G・ジェズスだけではない。左ウイングで躍動しているのが、昨夏に加入したドイツ代表の超逸材レロイ・ザネだ。入団当初はプレミア特有のスピードと激しさに戸惑いを隠せなかったものの、今年に入ってから自信漲るプレーを随所で披露。とりわけ、持ち前のスピードと突破力で決定機に幾度となく絡んだウェストハム戦は出色だった。
 
 さらに右ウイングでは、ジョゼップ・グアルディオラ監督の下で停滞していたキャリアを再び上昇気流に乗せたラヒーム・スターリングが、開幕当初からハイパフォーマンスを続けており、スターリング、G・ジェズス、ザネが同時に先発した直近3試合は3連勝(クリスタル・パレス戦/3-0、ウェストハム戦/4-0、スウォンジー戦/2-1)。セルヒオ・アグエロの存在を忘れさせるほどに、新鮮な風をシティに吹き込んでいる。
 
 圧巻だったのが、ウェストハム戦の3点目だ。敵陣で鮮やかにインターセプトを決めたザネが右サイドに開いたスターリングに素早くパスを送り、中央に折り返したボールをG・ジェズスが落ち着いて流し込んだ一連のカウンターは、新時代の到来を予感させるものだった。
 
 いま最も注目すべき前線は、リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールのMSNトリオでも、ガレス・ベイル、カリム・ベゼマ、クリスチアーノ・ロナウドのBBCトリオでもない。23歳のスターリング、19歳のG・ジェズス、21歳のザネで構成するマンチェスター・シティの新生「SGSトリオ」だ。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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