【最終日の主な移籍/イングランド】イタリア代表FWが吉田の同僚に! 残留争い中の3クラブが実力者を補填

2017年02月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

事実上の構想外だったサコはクリスタル・パレスへ!

前所属クラブでは出場機会に恵まれていなかったガッビアディーニとサコ。新天地では捲土重来の活躍を期す。 (C) Getty Images

■マノーロ・ガッビアディーニ
・25歳/FW/イタリア代表
・ナポリ→サウサンプトン
・移籍金:移籍金:1450万ポンド(約20億4000万円)
 育成の名門アタランタの下部組織出身のゴールゲッター。2015年夏にナポリに加入するも、昨シーズンはゴンサロ・イグアイン(現ユベントス)、今シーズンはアルカディウシュ・ミリクとのCF争いに敗れて、出場機会を求めて移籍を模索していた。力強いドリブル突破と左足のキャノン砲は欧州レベルで高く評価されており、今冬はミラン、マルセイユ、エバートン、WBA、レスター、ヴォルフスブルク、サウサンプトンなどが争奪戦を展開。最終的にイングランドの移籍市場が閉じる1時間前に滑り込みでサウサンプトン入りが決まった。サウサンプトンはエースのチャーリー・オースティンの故障離脱が響き、22試合で22ゴール(20チーム中で16位)と決定力不足が顕著。「子供の頃から世界最大のリーグでプレーするのが夢だった」と意気込むガッビアディーニには、新たな得点源となることが期待されている。
 
■ママドゥ・サコ
・26歳/DF/フランス代表
・リバプール→クリスタル・パレス(半年レンタル)
 昨年4月にドーピング疑惑が浮上。再検査により疑いは晴れたものの、プレシーズン中にはチーム練習に三度も遅刻するなど度重なる規律違反を犯して、遠征先のアメリカら強制送還されるなどユルゲン・クロップ監督の評価が下落した。開幕してからもトップチームに帯同することはほとんどなく、U-23チームでの練習を余儀なくされるなど事実上の構想外となっていた。新天地に選択したクリスタル・パレスは現在18位と降格圏に沈んでおり、昨年12月に就任したサム・アラダイス監督は守備陣立て直しの切り札として期待する。
 
■モラ・ワゲ
・25歳/DF/マリ代表
・ウディネーゼ→グラナダ→レスター(買取オプション付きの半年レンタル)
 昨夏に獲得したルイス・エルナンデスが期待を裏切り、わずか半年で今冬にマラガへ放出したレスターは、ロベルト・フートとウェズ・モーガンのバックアッパーの獲得が急務となっていた。そんな中で加わったワゲは191cm・87kgという巨漢ながらCBとSBを巧みにこなすマルチな守備者で、ハードさが求められるプレミアリーグでも問題なくフィットするはずだ。クラブの公式サイト上でクラウディオ・ラニエリ監督は、「彼は強くて優秀な選手。チームにオプションが生まれ、DFを休ませられる」と喜んでいる。

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