期限最終日のインテル、元主将を放出して中国の姉妹クラブから豪州代表を獲得!

2017年02月01日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

5人を放出し、2人の新戦力が加入。

突然のインテル入団が決まったセインズベリー。183センチとCBとしては決して大柄ではないものの、空中戦を得意とし、足下の技術も低くない。(C)Getty Images

 現地時間1月31日の冬のメルカート最終日、いわゆる「デッドライン・デー」でインテルが動いた。
 
 まず、CBアンドレア・ラノッキアを半年ローンでハルへ放出。長友佑都と並ぶ最長の7年目(16年1月から半年間はサンプドリアへレンタル)で、一時はキャプテンも務めたイタリア代表DFも、今シーズンの出場はわずか5試合のみ。ミランダとジェイソン・ムリージョの牙城を崩せず、そればかりかMFが主戦場のガリー・メデルよりプライオリティーの低いCBの4番手で、ほぼ戦力外扱いになっていた。
 
 これで、FWステバン・ヨベティッチ(→セビージャ)、MFフェリペ・メロ(→パルメイラス)、MFアサヌ・ニュクリ(→ウディネーゼ)、DFセナ・ミアング(→カリアリ)に続いて、今冬5人目の放出だ(いずれもレンタル移籍)。
 
 そしてラノッキアの退団発表から数時間後、手薄になったCBのバックアッパーとして中国の江蘇蘇寧からレンタルしたのが、オーストラリア代表のトレント・セインズベリーだ。
 
 江蘇蘇寧はインテルと同じ蘇寧グループが保有するいわば姉妹クラブ。デッドラインが近づくなか、身内からのローンで何とか体裁を整えた格好だ。今冬の新戦力は、アタランタから買い取り義務付きのレンタルで獲得したMFロベルト・ガリアルディーニに続く2人目となった。
 
 25歳のセインズベリーは、昨年1月に江蘇蘇寧に移籍するまでオランダのズウォーレで1年半プレー。21キャップを刻んでいるオーストラリア代表でも主力を務め、15年のアジアカップでは決勝の韓国戦でマン・オブ・ザ・マッチに輝くなど初優勝に貢献した。昨年10月に開催されたロシア・ワールドカップ予選の日本戦でも先発フル出場を果たしている。
 
 ワールドカップ予選では、激しい出場権争いを繰り広げる日本代表の長友佑都とチームメートとなったセインズベリー。出場機会はそれほど多くないはずだが、4大リーグ初挑戦、しかもいきなりのビッグクラブでどのようなパフォーマンスを見せるのか。注目だ。

【2017年欧州冬のメルカート】新天地を求めた主な選手まとめ
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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