マンC加入のG・ジェズスがペップ、未来予想図、幼少期を語り尽す

2017年01月22日 松澤浩三

マンチェスターは「超寒い!」。それでも、移籍を決意した理由は?

1月21日のトッテナム戦でマンCデビューを飾ったG・ジェズス。惜しくもオフサイドになってしまったもののネットを揺らすなど、数多くの決定機に絡んだ。 (C) Getty Images

 昨夏にリオで行なわれたオリンピックで母国に金メダルをもたらし、マンチェスター・シティ移籍を決めた後もパルメイラスでプレーを続けていたガブリエウ・ジェズスが、ブラジル全国リーグ制覇を果たした後、ついに欧州上陸を果たした。
 
 1月21日のホームでのトッテナム戦では途中出場でデビューを飾り、決定機を作りだすなど、これからの活躍に期待がかかるブラジルの新たなクラッキは、なぜシティ移籍を決断したのか、どんな人生を歩んできたのか――。デビュー戦前の入団コメントをシティ協力の下で掲載する。
 
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――ついにマンチェスター・シティにやってきた。今の心境は?
 
「今は全てを学ぼうとしているところ。クラブの規模の大きさに感銘しているよ。将来へのプランニング、組織として構造がしっかりしているし、トレーニング場も大きい。とても気に入っている。プレーするのが待ちきれないよ」
 
――ファンも大歓迎している。
 
「サポーターが(新選手に)興味を持つのは、避けられないことだ。彼らはフットボールのために生きている。フットボールが大好きな人たちだからね。ファンが僕のことを知りたいと思ってくれて嬉しかったし、みんなフォローしてくれている。僕がピッチに立つときは彼らのためにプレーするんだ」
 
――マンチェスターについての印象は?
 
「超寒い!(笑) とてもね。でも、耐えられないほどではない。僕にとっては、これも新たな挑戦になる。楽しんでいるよ。良い街だし、新しいことを見つければ見つけるほど、より好きになっている。まだすべてを見たわけじゃないけど、これまで見たものは気に入っている」
 
――背番号は33番に決まった。
 
「イエス。これまで通りをキープした。プロになって以来、いつもこの番号を着けてきたんだ。たまたま33番になったんだけど、今や大好きでね。今後も、ずっとこの番号でプレーし続けるつもりだよ。クラブに33番は空いているかと聞いたら空いていたから、この番号にしたんだ」
 
――マンチェスター・シティを選んだ理由は?
 
「クラブのサイズについてはさっき話したとおり。特大だよね。そして長い歴史を持ったクラブだ。そしてどの大会でも常に優勝争いをできるクラブ。これは、移籍先を選ぶうえで、僕にとって重要なファクターだった。
 
 そして監督の存在も大きい。ペップ・グアルディオラ監督と彼のスカッドでプレーしたいと思った。直接電話をくれたのは(獲得を目指していたクラブの監督では)グアルディオラ監督だけで、話をできてとても嬉しかった。これまでに数々の成功を収めてきて、インテリジェンスの高い一流の監督。グアルディオラ監督の下でサッカーをして、毎日いろいろなものを吸収したい。
 
 それはスカッドにいるほかの選手も一緒で、彼らからも学びたい。タイトルを勝ち得たいし、マンチェスター・シティは勝利に慣れているクラブだからだ」
 
――グアルディオラと話した内容とは?
 
「監督は、本気で僕にチームに加わってほしいと言ってくれて、僕の加入はクラブを強化して、チームメートにも助けになると言ってくれたんだ。とても嬉しかったし、その時点で、シティに来ることを決めたよ。ここに来る理由は、多くを学ぶためであり、チームを助けるためだと、頭の中で整理できたんだ」

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