R・マドリーに2年前の「悪夢」が再び…。問われるジダンの手腕

2017年01月20日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

22連勝のストップとともに失速した過去が。

まさかの連敗を喫したR・マドリー。この苦境からどう立ち直るかに注目が集まる。(C)Getty Images

 1月14日のリーガ・エスパニョーラ18節で、セビージャに逆転負けを食らい、公式戦40戦無敗の記録がついにストップしたレアル・マドリー。その4日後に開催されたコパ・デル・レイ準々決勝(第1レグ)のセルタ戦にも敗れ、まさかの連敗を喫した。
 
 似たような状況は2シーズン前にもあった。カルロ・アンチェロッティ(現バイエルン監督)に率いられたチームは、公式戦22連勝という無類の強さで前半戦を駆け抜けた。12月にクラブ・ワールドカップ制覇を成し遂げ(モロッコで開催)、最高の形で一年を締めくくったのも今シーズンと同じだ。
 
 ところが年が明けた途端に失速してしまう。バレンシアとのリーグ戦、アトレティコ・マドリーとのコパ・デル・レイと連敗。結局、一度狂った歯車は噛み合わず、宿敵バルセロナに追い抜かれて2位に終わり、名将アンチェロッティが解任されるという失意のシーズンとなってしまったのだ。
 
 ウインターブレイク明けで、この時期はコンディション調整が難しい。そのうえ、今シーズンは敵地ラモン・サンチェス・ピスファンでのセビージャとの2連載など、厳しいゲームが続いたという情状酌量の余地はあるだろう。とはいえ、順調に勝点を積み重ねてきた世界王者が、2シーズン前と同様にこの連敗をきっかけに減速する可能性は十分にあり得る。
 
 同じ轍を踏むのか。再び連勝街道を歩むのか——。ジネディーヌ・ジダン監督の腕の見せ所だ。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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