【横浜|新体制】今季の目標は「ACL出場権の獲得」。そして齋藤学の去就は?

2017年01月15日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

さらなる補強について「可能性はあります」(利重本部長)

後列左から原田、鈴木、杉本、松原、扇原。前列左から吉尾、山中、ウーゴ・ヴィエイラ、高野。写真:徳原隆元

 1月15日、横浜は横浜市内で新シーズンに向けた新体制発表会を行なった。
 
 大黒柱だった中村俊輔ほか、多くの主力を手放した今オフは、仲川輝人のレンタルバックを含めて、計10人の新戦力が加わった。名古屋から加入した扇原貴宏は「F・マリノスのために、全力で頑張るのでよろしくお願いします」と挨拶すれば、期待の新助っ人ウーゴ・ヴィエイラは「レッドスターから来ました。横浜F・マリノスのために戦います」と意気込みを口にした。
 
 就任3年目を迎えたエリク・モンバエルツ監督は、Jリーグでの上位争いに加わることを念頭に置きながら、今季の目標として「ACL出場権の獲得」を掲げ、「それを達成するためのクオリティを我々は持っている」と自信を示した。
 
 また、昨季はともに準決勝で敗れたルヴァンカップと天皇杯については「決勝まで勝ち進んで、最後はタイトルを勝ち取りたい」と抱負を述べた。
 
 今日付けでクラブの社長に着任した"41歳"の古川宏一郎は、打診を受けた時は「非常に興奮して、ワクワクした。嬉しかったというのが一番、大きいですね」と語る。難しいタイミングでトップに就いたが、「数年前から、横浜F・マリノスの社長をやってみたいと、会社に対して話をしていました。その希望が、今回の就任につながったと考えています。サッカーが好きで、経営に興味があり、J1のクラブの社長は魅力的なポジション」と、やる気に満ちた表情を見せた。
 
 なお、契約更新が未発表の齋藤学については、利重孝夫チーム統括本部長は「海外移籍を含めた形で聞いています。我々としてはもちろん、彼には残ってほしいと、一緒にやろうという話はし続けています」と慰留に努めていることを明かす。
 
 もっとも、「ただ、彼の海外志向の強さもよく分かっていますし、辛抱強く待たせてもらっています」と、進捗状況を説明した。
 
 不動の左サイドハーフである齋藤が移籍となれば、チーム編成もまた変わってくる。加えて、中村の抜けたトップ下や、ファビオがいなくなったCBなど、その他のポジションの補強については、「どういった形がベストかは、常に考えている。その中で、選手が入ってくることもあれば、と。まだウインドウが開いていますし、可能性はあります」(利重本部長)と、さらなる補強に含みをもたせた。
 
 チームは明日16日から始動する。新体制を迎え、所属27人の背番号も発表されたが、編成に関してはまだ動きがありそうだ。
 

次ページ扇原は6番、喜田は5番に変更。10番、1番は不在。

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