風間新監督も「まだまだ上手くなれる」と太鼓判。佐藤寿人が新天地・名古屋でのゴール量産を宣言!

2017年01月10日 今井雄一朗

まずはプロ通算「300ゴール」の到達を目標に掲げる。

名古屋での入団会見を行なった佐藤。さらなるゴール量産を宣言した。写真:今井雄一朗

 2017年の新体制発表会を週末に控えた1月9日、名古屋グランパスは今季移籍加入する佐藤寿人の記者会見を行なった。J1リーグ歴代通算2位となる161ゴールを決めた大物とあって、会見には名古屋のメディアすべてが集まる盛況ぶり。クラブハウスに到着して早々「うわあ、すごいですね」とつぶやいた佐藤は壇上でまず「色々な質問があるとは思いますが、僕の答えられる範囲でお答えします」と挨拶し、新天地での第一歩を踏み出した。
 
 移籍自体は昨年11月に発表されていた佐藤だが、「その後は天皇杯などもあり、なかなかグランパスのユニホームに袖を通す機会がなかった」と語り、「この会見をするにあたり、名古屋グランパスという素晴らしいクラブでプレーすることにワクワクしています」と笑顔を見せた。
 
 移籍の経緯について問われると、当初は広島でのプレーしか考えていなかったと即答。しかし「佐藤寿人=サンフレッチェ広島、というイメージがついている選手を獲るということは、クラブにとっても大きな決断だと思った」と、クラブ側の熱意に打たれたと説明。その上で「選手としてまだまだできることを証明してほしい」という"口説き文句"が稀代のワンタッチゴーラーに火を点けた。
 
「飢えていますし、その飢えている部分があればまだまだ成長できると思います。やっぱりゴールを奪うために普段の練習があるわけで、何をしなければいけないか、何をしたらいいかを考えて、それを最後に試合で発揮する。それがサッカー選手のサイクルになってくるとは思う。そこをしっかりグランパスの勝利に結び付けたい」
 
 また移籍を考慮するうえでは旧知の仲である楢﨑正剛には相談したという。
「ナラさんはすごく慎重に言葉を選んでくれた。『自分で決断した時には、一緒に戦おう』と。僕が広島でやってきたことを理解してくれたのかもしれない。僕がそういう選手のいるチームに行くのはどうかとも思ったんですが」
 
 自身が広島のイメージを持った選手であるのと同様に、名古屋の代名詞でもある楢﨑の心遣いにも背中を押され、34歳で新天地を求める決断に踏み切ることができた。昨年はJ1リーグ19試合で4得点と2004年から継続してきたシーズン二桁得点が途切れてしまったが、「プロとしてこれまで280点くらい決めてきた。まずそれを300にしたい」と、まだまだ得点を量産する気概は溢れている。

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