【選手権】初戦敗退の悔しさを糧に、さらなる高みを目指す高川学園の山本駿亮。「4年後、プロに入れるように頑張りたい」

2016年12月31日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「やろうとしているパスサッカーを、相手のゴール前でできた」

ゴールという結果を残せなかったが、要所で持ち味を発揮。卒業後は大学に進学する山本は、「大学で力をつけて、4年後はプロに」と前を向いた。写真:早草紀子

[選手権1回戦]鹿島学園 2-1 高川学園/2016年12月31日/三ッ沢
 
 悔しさに唇を噛み締めて、言葉を絞り出す。
 
「得点という形でチームを助けられなくて、本当に残念です」
 
 高川学園のエース山本駿亮は、両チーム通じて最多タイの計3本のシュートを放った。しかし、ネットを揺らすことはできなかった。
 
「相手のキャプテン、塩野(清雅)選手が素晴らしいディフェンスをしてきて、攻める隙がなかった」
 
 相手に警戒され、執拗なマークに遭い、思うようにプレーさせてもらえなかった。自分の力不足を痛感したが、何も手にできなかったわけではない。
 
「僕たちがやろうとしているパスサッカーを、相手のゴール前でできたし、チームとして面白いサッカーができたと思います」
 
 個人として結果を残せなかったが、高いキープ力を武器に、前線で起点となるプレーを随所で披露した。その力強さ、タフさは間違いなく、相手に脅威を与えていた。
 
「数回、自分の持ち味を出せたのは、自信になりました」
 
 卒業後は、地元の徳山大に進学する。選手権の悔しさを糧に、さらなる成長を誓う。
 
「あの厳しいマークの中でやっていかないと、プロでは通用しない。改めて、そのことを感じました。大学で力をつけて、4年後、プロに入れるように頑張りたい」
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
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