移籍報道にピリオド!? プレミア行きが囁かれるボヌッチがユベントスとの契約を更新

2016年12月20日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「クラブのレジェンドになりたい」と決意を表明。

昨夏に続いて新契約にサインしたボヌッチ。過熱しつつあったプレミアリーグ行きの噂は、これにより終息するか。(C)Getty Images

 ユベントスの最終ラインに君臨するレオナルド・ボヌッチが契約を延長。昨年7月に結んだ2020年までの契約を1年更新し、21年6月までの新契約にサインした。

 イタリア代表のベスト8進出に貢献したEURO2016での活躍が記憶に新しいボヌッチは、10年夏にバーリから加入した。

 1年目からCBの定位置を確保すると、フィールドプレーヤーとしてはこの6年あまりでクラブ最多の公式戦291試合に出場。1367回のボール奪取、359回の空中戦での勝利を記録(公式サイトより)するなど、文字通りディフェンスの要として躍動し、セリエA5連覇と2度のコッパ・イタリア優勝に大きく貢献した。

 傑出した守備力に加え、DFとしては破格の足技を備え、長短の正確なパスでビルドアップの起点としても機能。その高い万能性を評価する監督は少なくなく、恩師アントニオ・コンテが率いるチェルシーやジョゼップ・グアルディオラが指揮するマンチェスター・シティなどから熱視線が注がれるなど、移籍市場での動向も注目されてきた。

 何が起こるかわからないのが移籍マーケットとはいえ、今回の契約更新により少なくとも17年に退団する可能性が低くなったのは間違いないだろう。本人も公式サイトで「クラブのレジェンドになりたい」と決意を表明している。

 現在29歳。DFとしてこれからさらに脂が乗る年齢だ。ともに3バックを形成するアンドレア・バルザーリはすでに35歳。32歳のジョルジョ・キエッリーニは近年、細かな怪我が多く、38歳の守護神ジャンルイジ・ブッフォンは18年夏の現役引退を示唆している。ユーベの守備ブロックは遠くない未来に世代交代の必要に迫られるはずだ。ボヌッチには、チームの新たな旗頭としての働きが求められる。
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