【鹿島】クラブW杯の“臨時収入”も後押し? 強化責任者の鈴木満常務が明かす積極補強の理由

2016年12月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

すでに即戦力4選手と加入合意に。

今季のJ1王者に輝いた鹿島は、連覇を狙って積極補強に動いている。(C)SOCCER DIGEST

 8度目のJリーグ制覇を成し遂げた鹿島が、移籍市場でも積極姿勢を打ち出している。鹿島で強化責任者を務める鈴木満常務は「今年は力で勝ち切るような、相手を上回る編成を行なってきていないのは事実。駆け引きをしながらなんとか勝ってきた。来年以降は戦力を上積みして、力で勝ち取る形に進化していきたい」と名実ともに伴う補強を目指す考えを明かした。

 複数の選手仲介人、他クラブのJリーグ関係者によると、鹿島はすでに4選手と加入合意に至っているという。
 
 ひとり目は、新潟から獲得するレオ・シルバだ。現状のチームにも多くのボランチを抱えているが、海外移籍を目指す柴崎岳はいつ飛び立ってもおかしくない。さらに大黒柱の小笠原満男は今季も健在だったが、来季は38歳を迎える。アジア・チャンピオンズリーグを戦い、勝ち抜くうえで実績、実力に疑いの余地がないL・シルバに白羽の矢を立てた。
 
 さらにカイオが中東移籍で抜け、得点力不足が目立った攻撃陣には、神戸からペドロ・ジュニオールを獲得する。今夏にも獲得に動いていたという情報があり、以前から目をつけていた。ゴール前の決定力、突破力は神戸で証明しており、間違いなくゴール数の底上げにつながるストライカーだ。
 
 そして、福岡からは、金森健志が加入することで大筋合意に至っている。突破力を持ち味とする選手で、今のチームにはいないタイプのFWだ。22歳と若く、将来性にも期待できる。
 
 手薄だった左サイドバックには、三竿雄斗の獲得が決まっているという。今季、本職は山本脩斗しかいなかった。過去に経験のあるファン・ソッコが務めた試合もあっただけに、最優先に補強ポイントに挙げたポジションだ。

 鳥栖の吉田豊らも調査した中で最終的に左足の精度が高く、攻守に欠点の少ないサイドバックに決めた。攻撃に変化をつけるため、左利きの左サイドバックを希望していたが、それも満たす選手だ。また、獲得合意には至っていないが、主力級のGKを探している。

次ページ4回目の黄金期樹立へ向けて準備は着々と。

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