【鹿島】ビデオ判定でPKのジャッジ――“当事者”の西大伍はなにを思ったか

2016年12月14日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「僕らとしては、有難かったですけど」

ビデオ判定でPKを奪取した西は、鋭い読みと先手を取るディフェンスで完封勝利に大きく貢献した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[クラブW杯準決勝]アトレティコ・ナシオナル0-3鹿島アントラーズ/12月14日/吹田スタジアム 

 本人はその時、PKだと思った。
 
 セットプレーでゴール前に放り込まれる。反応した西が相手に引っ掛けられて、エリア内で倒される。すぐにタッチライン際の副審に確認した。しかし、返ってきた答えは「ノーファウル」だった。
 
 だから、その後しばらくしてプレーが中断された時は、すぐに自分のことだと理解できたという。あの倒されたシーンがビデオ判定される。そして再度の検証で、PKとジャッジされた。
 
「僕らとしては、有難かったですけど」
 
 そう振り返る西だが、すぐに気持ちを切り替える。
 
「あれがあって、僕らも逆に取られるかもっていうのがあった。それは声を掛け合ってやっていました」
 
 こうした切り替えがすぐにでき、チームとして共有できていること。それが今の鹿島の強さだ。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
【PHOTO】鹿島3-0ナシオナル|南米王者を完封で撃破。史上初のビデオ判定も
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