飲酒運転で逮捕のイスラム教徒トゥーレ・ヤヤに高額罰金処分!「故意ではなくても重大犯罪」と反省

2016年12月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「僕は常にアルコールを拒否してきた」と意図的な飲酒ではなかったことを強調。

2015年の5月にも高速道路を時速200キロで走行し、逮捕されていたトゥーレ・ヤヤ。それだけに今回の件は故意ではなかったにしても、クラブが重く見る可能性が高いか。 (C) Getty Images

 11月29日に飲酒運転で検挙されていたマンチェスター・Cのコートジボワール代表MFトゥーレ・ヤヤが、罰金刑に処されていたことが分かった。12月13日にイギリスメディア『BBC』などが報じた。
 
 トゥーレ・ヤヤは先月29日に、ロンドン東部のダグナムを車で走行中に警察に止められ、呼気検査の結果、基準値の2倍以上のアルコールが検出されて現行犯逮捕され、一時的に勾留されていたが、保釈金を支払い保釈された。
 
 その後、12月13日に出廷し、裁判所はトゥーレ・ヤヤに罰金5万4000ポンド(約780万円)に加え、18か月間の免許停止処分を通達したという。
 
 本人は裁判所で判決を言い渡されたのちに自身のFacebookを更新し、以下のように綴っている。
 
「この2週間、自分が飲酒運転で起訴された理由についていくつかの混乱があった。よく知られていると思うが、僕はムスリム(イスラム教徒)だから酒を飲むことはない。
 
 僕は常にアルコールを拒否してきた。サッカー・ファンならばマン・オブ・ザ・マッチに与えられるシャンパンを断っていたのも見ているはずだ。それは宗教に対する傾倒があるからだ。
 
 月曜日に裁判所で問題は解決した。僕はあの夜に飲酒検査を受け、基準値を超えるアルコールが検出された。起訴に対して僕は反抗しないと決めている。
 
 しかし、重要なのは僕が法廷で伝えたことだ。故意にアルコールを飲んだわけではないということを裁判官は受け入れてくれた。
 
 飲酒運転は重大な犯罪だ。それは例え、僕がアルコールを意図的に飲んでいないとしても、処分や罰金は受け入れるし、こんな状況になってしまったことを謝罪したい。
 
 それから、難しい時にサポートしてくれた家族や代理人、マンチェスター・Cのスタッフ、弁護士、ファンに感謝したい」
 
 イスラム教徒のトゥーレ・ヤヤは、12-13シーズンの5月6日のニューカッスル戦(○2-0)でマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた際に受賞選手に渡されるシャンパンを拒否するなど、アルコールを一切口にしないことで知られている。
 
 そんな敬虔なイスラム教徒であるトゥーレ・ヤヤが、なぜ飲酒に至ったかについて、『BBC』は、「彼がパーティーに参加した際にブランデーが混じっているとは知らずにダイエットコーラを飲んでしまった」と伝えている。
 
 今シーズンは、自身の代理人とジョゼップ・グラルディオラ監督の対立が原因で、開幕から構想外となっていたトゥーレ・ヤヤ。ようやくチャンスを与えられた11月19日のクリスタル・パレス戦で2ゴールを挙げて、指揮官の信頼を回復させていた。
 
 しかし、今回の騒動で何よりも規律を重んじるグアルディオラ監督が、再びチームの構想から外す可能性は少なくなさそうだ。
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