【秘話】天才GKドンナルンマ、ミラン入団前にインテルと契約寸前だった!

2016年12月06日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

インテル入りの話はトントン拍子で進むも、どうしてもミランを諦めきれず…。

11月20日のミラノ・ダービーでもミランのゴールマウスを守ったドンナルンマ。しかし、かつてインテル入団に迫った過去が。写真:Alberto LINGRIA

 ジャンルイジ・ドンナルンマは、ミランとイタリア代表の"希望"そのものだ。
 
 昨シーズンのサッスオーロ戦(2015年10月25日)で16歳8か月にしてセリエAデビューを飾ると、そのままミランの正守護神に定着。代表レベルではU-19とU-21を瞬く間に通過し、今年9月1日のフランス戦ではA代表で初キャップを刻んだ。17歳6か月でのデビューは、GKとしてはアッズーリ史上最年少記録だった。
 
 まさに順風満帆のキャリアを歩み、名前が同じジャンルイジ・ブッフォンの真の後継者と謳われるドンナルンマだが、実はミラン入団前に宿敵インテルと契約寸前だったという驚きのエピソードを持っている。
 
 ナポリ近郊のカステッランマーレ・ディ・スタビアで生まれ育ったドンナルンマは、生まれた時から筋金入りのミラニスタ(ミラン・ファン)。9歳年上で同じGKの兄アントニオ・ドンナルンマ(現在はギリシャのアステラスに所属)が16歳でミランの下部組織に引き抜かれて以降は、それまで以上に応援に熱が入ったという。
 
 そして、地元のクラブ・ナポリのサッカースクールで順調に成長したドンナルンマは、14歳でインテルにスカウトされ、話はトントン拍子で進む。しかし、ロッソネーロのハートを持つ少年は、宿敵への入団をどうしても受け入れられなかった。
 
「(インテルとは)ほとんど契約したようなものだった。でも、どうしてもミランを諦められなくて。親父なんてチームに掛け合ってくれって、兄貴(当時はミラノからジェノアにレンタル中)のところまで訪ねていったくらいさ。インテルは素晴らしいクラブだけど、僕の頭の中にはいつもミランがあったし、ずっとここでプレーすることを夢見てきた」
 
 その願いを叶えてくれたのが、若きドンナルンマに惚れ込んでいたエンツォ・ライオラだ。ズラタン・イブラヒモビッチやポール・ポグバなどを顧客に持つ大物代理人ミーノ・ライオラの従兄弟で、その仕事をサポートしていた人物だ。
 
 ミランと太いパイプを持つふたりのライオラのプッシュもあり、ドンナルンマとミランの交渉は一気にまとまる。2013年8月4日、ドンナルンマは憧れのクラブへの入団を勝ち通ったのだった。
 
 当時のエピソードをはじめ、ブッフォンとのエピソードなど多くを語っているドンナルンマのインタビューは、発売中の『ワールドサッカーダイジェスト 2016年12月15日号』に掲載されている。
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