【CS決勝】1失点はむしろ好都合? 昌子は「1点取られたことで、苦しくなったのは浦和さんのほうだった」

2016年12月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「チーム全員の気持ちが一緒の方向を向いた結果だと思う」

興梠(13番)に先制点を奪われても、昌子(3番)に焦りはなかった。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

[JリーグCS決勝 第2戦]浦和1-2鹿島/12月3日/埼玉

 鹿島が勝負強さを見せつけた。チャンピオンシップ決勝の第1戦に0-1で敗れ、2点以上を取って勝つしか優勝の道がなかった第2戦で、見事に2-1で逆転勝利。2戦合計2-2、アウェーゴールルールでJ1チャンピオンに輝いた。

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 試合は浦和に先制点を奪われた。その時点で2戦合計0-2だったが、昌子に焦りはなかった。
 
「ルール的には考える必要のない失点だった」
 
 昌子がそう振り返るように、浦和の先制点は空虚なものだった。そもそも鹿島は2点を取らなければいけない立場。1失点したところで痛くもかゆくもない。
 
 むしろ、昌子は「1点取られたことで、どっちかというと苦しくなったのは浦和さんのほうだったんじゃないかなというのが正直な感想ですね」。浦和は2点目を取りに行くのか、それとも守るのか。チームとしてどちらの選択肢を取るのか、迷いが見えたという。
 
 そうするうちに右サイドを突破した遠藤のクロスに金崎がヘッドで合わせて40分に同点。その後、試合のペースを完全に掌握し、79分のPKによる決勝点につなげた。
 
「ロスタイムを合わせて残りの15分くらいは苦しかったですね。でも、そういうのもチーム全員の気持ちが一緒の方向を向いた結果だと思うので良かった」
 
 2-1とリードすると守備に重心を置き、浦和の攻撃を撥ね返して2-1でフィニッシュ。「チーム全員が同じ方向を向く」連帯感を存分に見せつけ、チャンピオンに輝いた。

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