「最悪のタイミング」で迎えるクラシコ。バルサは優勝戦線に残れるか?

2016年12月02日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

負ければリーガに「アディオス」も。

昨シーズンのクラシコは1勝1敗と互角。果たして、今シーズンはどうなるだろうか。 (C) Getty Images

 リーガ・エスパニョーラでは173回目、すべての公式戦を通じては232回目となるクラシコ(12月3日)を目前に控え、バルセロナのサポーターは小さくない不安に包まれている。

 バルサは前節、鬼門の"アノエタ決戦"(レアル・ソシエダとのアウェーゲーム)でまたしても勝てなかった(1-1)。その結果、トップを走るレアル・マドリーとの勝点差は6に開いているだけに、まさしく最悪のタイミングで迎えるクラシコと言えるだろう。

 バルサはここまでのおよそ1か月、チャンピオンズ・リーグのセルティック戦を除けば、1点差の勝利か、あるいは引き分けか負けのゲームばかりと、パッとしない戦いが続いている。

 敵地で開催されたマンチェスター・シティ戦ではド派手な逆転負けを喫し(1-3)、12節のマラガ戦では637日(47試合)ぶりにカンプ・ノウでノーゴール(0-0)に終わるという失態を演じた。さらに前述したソシエダ戦も、どちらかと言えば不可解なジャッジによって「勝点1を拾った」感が強い。

 カンプ・ノウにおけるクラシコの対戦成績は、62勝23分け26敗(全公式戦が対象)と、バルサが大きく勝ち越してはいるが、ジネディーヌ・ジダン監督率いるマドリーは、昨シーズンから続く連続無敗記録を32に伸ばしたばかりで、リーガでは6連勝中と絶好調だ。

 マドリーはガレス・ベイルとトニ・クロースの怪我による欠場が濃厚ながら、ここまではイスコやルーカス・バスケスがその穴をほぼ完璧に埋めており、さらに左足腓骨の損傷で長期離脱を強いられていたボランチのカゼミーロもこのタイミングで復帰。11月30日のコパ・デル・レイではフル出場を果たしている。

「我々はいまも全コンペティションの優勝候補でありつづけている」

 バルサのルイス・エンリケ監督はそう強がるが、下馬評ではマドリーが優位。地元バルセロナのメディアの論調も、ネガティブなものが大半を占める。

「(バルサは)負ければリーガにアディオス(さよなら)を告げることになる」

 バルサが勝てば勝点差は3に縮まり、マドリーが勝てば差は9に拡大する。はたしてバルサは宿敵を沈め、リーガの優勝戦線に残れるのか。


<直近の成績>
☆バルセロナ
10月29日 ○1-0 グラナダ(リーガ10節)
11月1日 ●1-3 マンチェスター・シティ(CL4節)
11月6日 ○2-1 セビージャ(リーガ11節)
11月19日 △0-0 マラガ(リーガ12節)
11月23日 ○2-0 セルティック(CL5節)
11月27日 △1-1 レアル・ソシエダ(リーガ13節)
11月30日 △1-1 エルクレス(コパ・デル・レイ4回戦)

☆レアル・マドリー
10月29日 ○4-1 アラベス(リーガ10節)
11月2日 △3-3 レギア・ワルシャワ(CL4節)
11月6日 ○3-0 レガネス(リーガ11節)
11月19日 ○3-0 アトレティコ・マドリー(リーガ12節)
11月22日 ○2-1 スポルティング(CL5節)
11月26日 ○2-1 スポルティング・ヒホン(リーガ13節)
11月30日 ○6-1 レオネサ(コパ・デル・レイ4回戦)
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