ジダン長兄が父親のチームで公式戦デビュー! クラシコ&クラブW杯のメンバー入りは?

2016年12月01日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

父親を彷彿させる柔らかいアウトサイドのパス。

レオネサ戦の63分、公式デビュー戦で初ゴールを決めたエンゾ・ジダン(右から2人目)が喜びを爆発させる。クラブワールドカップでもその雄姿を見られるか。 (C)Getty Images

 ジダン4兄弟の長兄エンゾ・フェルナンデス(21歳)が11月30日、コパ・デル・レイ4回戦・第2レグのクルトゥラル・レオネサ(2部B=実質3部)戦で、父親率いるレアル・マドリーのトップチームでついに公式戦デビューを果たした。
 
 イスコと代わって後半からピッチに投入されると、見せ場は63分に訪れる。敵陣左サイドの浅い位置でボールをキープしたエンゾは、軽快なターンで前を向く。そこからドリブルで持ち上がり、父親を彷彿させる柔らかいアウトサイドのパスをマルティン・ウーデゴー(17歳)に送り、そのまま中央に走り込む。
 
 前を向いたウーデゴーが左前方に流したパスを、マリア―ノ・ディアス(23歳)がダイレクトで中央へ。エンゾは右に流れていきそうになるボールを腰の入った右足のシュートでゴール左隅に飛ばし、華麗にネットを揺らした。公式デビュー戦で初ゴールをマークするあたりは、父親と同様、"持っている"ということか。
 
 ウーデゴー、ディアス、エンゾというマドリーの未来を担うべき若手逸材によるパス交換で奪ったゴールという点でも、その価値は大きかった。
 
 エンゾの活躍もあり第2レグを6-1の大勝で飾ったマドリーは、トータルスコア13-2でレオネサを一蹴し、5回戦(ベスト16)進出を決めた。試合後、ジダンも満足気だった。

「父としても、監督としても、エンゾのことを誇りに思う。でも同時に、チーム全体、すべての選手に対しても同じ気持ちを抱いているよ」
 
 12月3日にはバルセロナとのクラシコ、そして12月15日からは日本開催のクラブワールドカップが控えるマドリー。中盤と前線には故障者が少なくないだけに、大舞台で再びエンゾに出番が回って来る可能性もゼロではないだろう。
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