【ミラノ・ダービー|採点&寸評】豪快2ゴールのスソがMOM! 土壇場同点弾のペリシッチも殊勲

2016年11月21日 手嶋真彦・白鳥大知

最後の最後の失点が悔やまれるミラン…。

個人技から2ゴールを奪ったスソ。チームが最後の最後で追いつかれ、試合後の表情に笑顔はなかったものの、多くのチャンスを創出した。 (C) Alberto LINGRIA

【ミラン|チーム&監督 採点&寸評】
チーム 6
序盤は敵のプレスに苦しんで組み立てが機能せず、完全に受け身の状態。それでもしっかり耐え、43分に最初のチャンスをスソが決めきり、同点とされた後の58分には再びスソがゴールを奪った。しかし、終了1分前にCKから被弾して勝点1止まり……。今日のラインナップでは内容も悪くなかっただけに、最後の最後が悔やまれる。
 
監督 ヴィンチェンツォ・モンテッラ 6
守備の要にして組み立ての起点であるロマニョーリを怪我で欠いた影響はやはり甚大で、志向するパスサッカーはほとんど機能せず。交代策は逃げ切りを狙った妥当な采配だったが、勝利には繋がらなかった。
 
【ミラン|選手採点&寸評】
[GK]
99 ジャンルイジ・ドンナルンマ 5.5
ブラインドだった1失点目、混戦からの近距離弾だった2失点もともにノーチャンス。ただ、27分のパスミス、75分のキャッチミスは致命傷になりかねなかった。
 
[DF]
20 イニャツィオ・アバーテ 6
いつもに増してクリアミスが多く、攻撃に幅をもたらす効果的なオーバーラップも見せられず。とはいえ、ペリシッチの単独突破は防いだ。
 
15 グスタボ・ゴメス 5.5
ロマニョーリに代わって先発出場。3分のあわやのパスミスをはじめ、足元が不安定で、ビルドアップが機能しない主因に。地空の対人では強さを見せたが、総合的な印象は悪い。
 
29 ガブリエル・パレッタ 6.5
最終ラインの操縦からイカルディのマーキング、ゴメスのフォローまでをこなし、守備陣ではもっとも安定していた。
 
2 マッティア・デ・シリオ 5.5
カンドレーバの対応に苦しみ、32分には警告を食らう。フリーでパスをもらっても効果的なパスを供給できず、攻撃を加速させられず。
 
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

次ページ先制ゴールで勢いに乗ったスソがMOM。

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