【日本代表】長友の壁を越えられるか。酒井高徳「見習っていきたいと思いながらも…」

2016年11月14日 サッカーダイジェスト編集部

オマーン戦での酒井は、インパクトに欠けた。

オマーン戦では、左SBとしてフル出場。ただ結果は残せず、「試合に出てるだけ」と悔やんだ。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

「僕らが初めて代表に入ってポジションを奪ってきたように、僕らから若い選手がポジションを奪わなければいけない。0歳を超えた選手たちが何人も何年も出てること自体が、世代交代だったり、底上げだったり、うまくいってないという証拠」
 
体調不良によりオマーン戦を欠場した長友佑都は、こうコメントを残した。
 
 これに対し、オマーン戦で長友の代わりに左SBで出場した酒井高徳は、「そうやって言ってもらえるのは嬉しいこと。ただ、僕らは佑都君に限らず、宏樹もそうだし、今まで選ばれたSBの選手で切磋琢磨してるところなので、もちろん試合に出たいという気持ちは持ってやりながらも、〝チームとして″ということが、こういう大会は大事になってくる」と返答し、チームとしての総力の重要性を語った。
 
そして、長友については「ビッグクラブであれだけやってて、どの監督が来ても試合に出てるし、そういうところは尊敬できる。代表としての活躍も、長く一緒にやってきて尊敬するものがある。そのへんは見習っていきたい」と称賛する酒井だが、もちろん「レギュラーとしてというところを一番に掲げてやっている」。そして、そのために何が必要かも理解している。
 
「そのなかで自分がどう出るのかは、もちろん代表でのプレーも大事になるなか、所属クラブでしっかり活躍するということが大事になる。ただ試合に出るだけじゃなくて、(結果が)必要になってくる」
 
 オマーン戦で酒井は、高めのポジショニングを取って攻撃的に振る舞い、齋藤学との好連携からチャンスを度々演出した。しかし、特別大きな存在感を残したわけでも、ゴールを決めたわけでもなく、〝結果を残した″とは言えなかった。
 
本人も、「まだ個人的には、代表でもチームでもあまり大きな結果は出せていないので、試合に出てるだけ」と悔しさを滲ませた。
 
一方で、「世代交代となった時には、もっと自分のところで結果が必要になってくる。そこはまだまだだなと思っているので、これからもっと成長していきたい」とさらなる成長に意気込んだ。
 
まずは、サウジアラビア戦でインパクトを残せるか。酒井の働きに注目したい。
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