山口の飛び出しが、本田と清武にスペースを与えた。
山口(16番)の果敢な飛び出しが、日本代表の攻撃を活性化した。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)
オマーン戦で最も印象に残るプレーは、山口蛍の飛び出しだった。
32分の先制ゴールは、左サイドに流れた清武弘嗣のクロスから生まれた。まず、清武がサイドに流れることで、相手2ボランチの1枚を釣り出し、中央に穴を空けた。それを察知した山口が、約40メートルを走り、本田圭佑を追い越し、ファーサイドで清武のクロスをジャンプしながら折り返す。
これは惜しくもつながらなかったが、素早くカウンタープレスをかけた永木亮太がボールを取り返し、再び清武のクロスから、今度は大迫勇也がヘディングシュートを決めた。
チャンスメイクの決め手は、相手の守備に歪みを作った清武の動きと、それを見逃さなかった山口の飛び出しである。
そして、42分の2点目。今度は清武が右サイドへ流れ、山口からパスを受ける。ここで酒井宏樹がオーバーラップすることで、サイドのマークを引きつけ、清武にスペースを与えた。
さらに中央では山口が相手の隙間へ走り、清武のショートパスをフリックして本田へ届けると、そのまま前方へ走り抜けて行く。この動きでDFを引きつけ、本田にスペースを与えると、カットインして来た清武を経由し、ペナルティエリア内の大迫へ。見事な連係から美しいゴールが決まった。
オフザボールの動きで、お互いを助け合った一連のプレー。特に山口の飛び出しは、本田と清武にスペースを与え、オマーンの守備を切り崩すきっかけとなった。
山口の飛び出しは、明らかに大きな効果をもたらした。なぜ、これほど有効だったのだろうか? それを解く鍵は、試合の嚙み合わせにある。
オマーンは、5-4-1システムを敷いていた。5バックと4人のMFが横幅を広く守るため、49分に吉田麻也からのダイアゴナルのサイドチェンジが軽々と胸トラップでインターセプトされたように、日ごろからハリルジャパンが意識している選択肢が、あまり有効ではなかった。
もうひとつ付け加えると、10月のイラク戦と同様、酒井宏のオーバーラップは対面するサイドハーフに警戒され、やはり有効ではなかった。オマーンがそのように日本を分析し、試合に臨んだのだろう。
32分の先制ゴールは、左サイドに流れた清武弘嗣のクロスから生まれた。まず、清武がサイドに流れることで、相手2ボランチの1枚を釣り出し、中央に穴を空けた。それを察知した山口が、約40メートルを走り、本田圭佑を追い越し、ファーサイドで清武のクロスをジャンプしながら折り返す。
これは惜しくもつながらなかったが、素早くカウンタープレスをかけた永木亮太がボールを取り返し、再び清武のクロスから、今度は大迫勇也がヘディングシュートを決めた。
チャンスメイクの決め手は、相手の守備に歪みを作った清武の動きと、それを見逃さなかった山口の飛び出しである。
そして、42分の2点目。今度は清武が右サイドへ流れ、山口からパスを受ける。ここで酒井宏樹がオーバーラップすることで、サイドのマークを引きつけ、清武にスペースを与えた。
さらに中央では山口が相手の隙間へ走り、清武のショートパスをフリックして本田へ届けると、そのまま前方へ走り抜けて行く。この動きでDFを引きつけ、本田にスペースを与えると、カットインして来た清武を経由し、ペナルティエリア内の大迫へ。見事な連係から美しいゴールが決まった。
オフザボールの動きで、お互いを助け合った一連のプレー。特に山口の飛び出しは、本田と清武にスペースを与え、オマーンの守備を切り崩すきっかけとなった。
山口の飛び出しは、明らかに大きな効果をもたらした。なぜ、これほど有効だったのだろうか? それを解く鍵は、試合の嚙み合わせにある。
オマーンは、5-4-1システムを敷いていた。5バックと4人のMFが横幅を広く守るため、49分に吉田麻也からのダイアゴナルのサイドチェンジが軽々と胸トラップでインターセプトされたように、日ごろからハリルジャパンが意識している選択肢が、あまり有効ではなかった。
もうひとつ付け加えると、10月のイラク戦と同様、酒井宏のオーバーラップは対面するサイドハーフに警戒され、やはり有効ではなかった。オマーンがそのように日本を分析し、試合に臨んだのだろう。