【日本代表】初招集の井手口が〝あの選手゛に果たし状。「似ている選手なので、負けたくない」

2016年11月06日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「ボールを奪うプレーはもの凄い。すごく速いし、爆発的。そういったプレーができる選手は少ない。井手口はそこに近い」(ハリルホジッチ監督)。

初のA代表での活動に「少し緊張しました」と語った井手口。弱冠20歳のボランチが熾烈なポジション争いに挑む。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 キリンチャレンジカップのオマーン戦とワールドカップ・アジア最終予選を控える日本代表が11月6日、鹿嶋市内でトレーニングを行なった。
 
 今回の11月シリーズでA代表初招集となった井手口陽介は、やや緊張した面持ちで、代表の空気感を確かめるようにランニングやミニゲームなど軽めのメニューに汗を流した。
 
 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、メンバー発表会見で、「得点も取るし、左も右も良いクオリティがあります。非常に面白い選手。(ボールを)奪うところも、フィジカルも伸びています。若い選手を呼んで我々のグループをフレッシュにしたい」と、井手口を招集した理由を語った。
 
 続けて、「山口(蛍)のボールを奪うプレーはもの凄い。すごく速いし、爆発的だ。そういったプレーができる選手は少ない。井手口はそこに近い」と、ボール奪取に定評のある山口と井手口は似ていると話す。
 
 ただ、この指揮官は「ボランチは補完関係でないといけない」と語るように、同タイプの選手を並べない。つまり、山口と井手口を併用せず、競わせる考えだ。
 
 井手口自身も、「プレーを見ていて、一緒だなと。僕が言ったらおかしいですけど、似ていると思う」と、山口の印象について語る。
 
 そして、「そういう選手には負けたくない。年の差は関係ないと思うので、ポジションを奪えるようにどんどんアピールしていきたい」と競争に意気込む。
 
 今回、10月シリーズから引き続き永木亮太も招集されている。〝ボールを奪う″という特長で言えば、永木も同様に得意とする選手だ。
 
 守備的ボランチの定位置争いが過酷を極めそうだ。井手口は熾烈なポジション争いを制することができるか。中盤に新たな風を吹き込む20歳の新鋭ボランチに注目が集まる。

取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)

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