レスター、コペンハーゲンと引き分けてグループ突破は次節に持ち越し。岡崎は途中出場で守備に奔走

2016年11月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

守護神シュマイケルのビッグセーブで何とかドローに。

CLでは2試合連続の途中出場となった岡崎。体を張ったプレーでチームをサポートした。 (C) Getty Images

 現地時間11月2日、コペンハーゲンのバルケン・シュタディオンでチャンピオンズ・リーグのグループステージ4節、コペンハーゲン対レスター戦が開催された。
 
 グループステージ3連勝で、グループGの首位に立つレスターはメンバーを変更。右SBにはシンプソンではなく、L・エルナンデスが入り、左サイドにはシュラップを配置。CLでの初先発が期待された岡崎はベンチスタートとなり、最前線にはヴァーディーとムサが並んだ。
 
 試合は、サイドからの崩しを徹底するホームチームが、立ち上がりからチャンスを創出する。まずは13分にアウグスティンソンのクロスボールをファーサイドでサンタンデールが狙う。さらに19分にはレスターのモーガンの自陣でのコントロールミスを突いたサンタンデールが独力で持ち込んでシュートを見舞ったが、シュマイケルがセーブした。
 
 コペンハーゲンのチームプレスに苦しみ、ポゼッションができずに決定的なシーンを創出できなかったレスターは、ネットこそ揺らされることはなかったが、サイドから攻め込まれ、対人プレーでは後手に回るシーンが多く、24分にはフートが退場とも取られかねないファウルを献上する。
 
 見かねたラニエリは30分過ぎからシステムを4-2-3-1に変更。マハレズをトップ下に配置してボールタッチをする機会を増え、サイドの守備対応も厚くなり始める。
 
 この指揮官の狙いが功を奏し、少しずつボールを持てるようになったレスターは、前半終了間際の44分にヴァーディーとアマーティーが立て続けにシュートを放った。
 
 スコアレスで折り返した試合は、レスターが4-2-3-1で後半のスタートを切るが、コペンハーゲンの統率された守備の前になかなかリズムを掴むことができない。しかし一方で、レスターもコペンハーゲンのサイドアタックに対して慣れを見せ、ばたつきを見せた前半が嘘のように冷静に対応した。
 
 互いに中盤でボールを奪い合う展開となるなかで、少しずつペースを掴み始めたレスターだったが、エースのヴァーディーにチャンスを供給することができない。62分にはショートカウンターのシーンでマハレズがヴァーディーにパスを繋げることができずにチャンスを逸してしまう。
 
 もどかしい時間帯が続いたレスターは、71分にシュラップに代えて、岡崎を投入。同時に布陣も4-4-2に戻してマハレズを右サイドに戻した。
 
 残り10分を切ったところで徐々に両チームに疲労が見え始めた試合は、互いにラストプレーの精細を欠き、相手ゴールに迫ることができない。
 
 アウェーで勝点を持って帰りたいレスターは、89分にコペンハーゲンのコルネリウスに強烈なヘディングシュートを打たれるも、これをシュマイケルが右手一本でストップ。結局、このファインセーブのおかげもあり、試合は0-0で終了した。
 
 守護神の活躍もあり4試合連続完封を達成したレスター。他会場のクラブ・ブルージュ対ポルトで、ポルトが勝利したため、今節でのグループ突破とはいかなかったものの、アウェーで貴重な勝点1を積み上げた。
 
 
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