56歳の誕生日を迎えた英雄マラドーナの誓い「アルゼンチン・サッカーのために戦う」

2016年10月31日

次女、ガールフレンド、認知した息子らと誕生パーティー開催。

毎度お騒がせのマラドーナだが、母国、そして母国サッカーへの愛情は誰よりも強い。写真は今月12日にローマで行なわれたチャリティー・マッチ(もちろん真ん中)。 (C) Getty Images

 10月30日、アルゼンチンの伝説的プレーヤー、ディエゴ・マラドーナが56回目の誕生日を迎えた。
 
 世界中から祝福のメッセージが寄せられるなど、相変わらず高い人気を誇っているレジェンドだが、自身は現在、UAEのドバイに滞在し、誕生日には自身のSNSに動画を投稿し、喜びや抱負を語った。
 
「アルゼンチンのファン、マラドーナ信者、ボカ、ニューウェルスのファン、そして全てのアルゼンチン人に、お礼を言いたい。多くの愛に溢れたメッセージに感謝している。私はとても幸せだ。これ以上、神様に何かを望むことはできない」
 
 派手なパジャマ姿でアームチェアに座ってそう語ったマラドーナ。ドバイでは、次女のジャンニーナ、ガールフレンドのロシオ・オリバ、そしてかつては認知を拒否したディエゴ・マラドーナ・ジュニア(とその夫人)とともに誕生パーティーを開催したという。
 
 ご機嫌のマラドーナだが、その数日前には、機能停止状態に陥っているといわれるAFA(アルゼンチン・サッカー協会)やFIFAへの怒りを動画上で爆発させ、近くFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長と会って直接不満をぶつけると明かしたりもしていた。
 
 誕生日の動画でも、マラドーナは「今のAFAでは使い物にならない。組織を修復し、国民の情熱を取り戻すことはできない」と厳しい意見を自国のサッカー界にぶつける。
 
 そして、彼は自身がアルゼンチン・サッカーの立て直しに貢献することを誓った。
 
「私は、アルゼンチン・サッカーに情熱を取り戻させるために戦う。サッカー界から暴力を排除し、子どもたちがスタジアムに通えるようにするんだ」
 
「私は30年間、時にひとりでFIFAと戦ってきた。私には、アルゼンチンのサッカー、選手、ファンを救うチャンスがある」
 
 今後の自身の使命を明らかにしたマラドーナは、最後に改めて人々への感謝を、少しの皮肉をまじえながら語った。
 
「これまで、私に関わって来てくれた多くの人々のことが忘れられない。私を助けてくれた人、逆に私を裏切り、騙した人々のことも……。ただ、今は笑顔で語ることができる。なぜなら、私は今、とても幸せだからだ」

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